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  • 2015.01.08

GK金沢克彦コラム #29

GK金沢コラム連載第29回!! 「1・4東京ドーム大会放送席の闘い」

驚異的な短時間で終わった1・4東京ドーム大会!
その裏側をGKがリポート!!
 プロレス界最大のビッグイベントであり、1年の総決算にして、この1年のスタートにも位置付けされる新日本プロレスの1・4東京ドーム大会(WRESTLE KINGDOM 9 in TOKYO DOME)が終わった。もっとも注目された観客動員は3万6000人で、昨年の同大会(3万5000人)を1000人だけ上回った。外野スタンド以外は満杯であり、充分な入り、大健闘だったと思う。今年の1・4は日曜日にあたったから、一般的な仕事始めは翌5日から。来年の1・4が月曜日であることを考えると、今年が最大のチャンスであり、もっと集客を望む声も聞かれたのだが、そう一朝一夕に1万人単位で観客動員が伸びるほど甘い世の中ではないのだ。だいたいからして、プロ野球以外でいまどき東京ドームにおいてイベントを開催できるのは、ジャニーズ系の人気アイドルグループ、EXILE、人気韓流ユニットとかぎられてくる。そこで、こと1・4という日付でいえば新日本が24年連続の1・4ドーム大会を開催しているのは大変なことだと思う。
会場の環境などで様々な対応を強いられる放送席。そこにも常に闘いがある!

 それにこれはもう時効だろうから書いてしまえば、以前、新日本サイドがカミングアウトのように発表したのが、観客数の水増し発表である。これはプロレスにかぎらず、以前はプロ野球でも水増し発表が当たり前の時代があった。1990年代~2000年代前半あたりまではプロレスも格闘技イベントも約1万人増しの発表だったし、招待券もバンバン出ていたのだ。

 

 いまは、ほとんど招待券というものが出ない。それはそうだろう。1万円を払って観にきたお客さんと同じ席にタダ券の人が座っていたら、腹立たしいに決まっている。もしいまでも節操なく招待券を配布していたら、5000人はお客さんも増えるのではないか?

 

 そこに過去のように1万単位の水増し発表をすれば、「はい、今年の観客数は5万1000人です!」ということになる。そういった良くない慣習をこの数年ですっぱり断ち切ったことも、新日本がファンからの信頼を得ているひとつの要因だと思うのだ。

 

 見栄を張る必要はない。実数で3万6000人、立派な数字ではないか! 超満員札止めとなった両国国技館の3倍以上の観客を集めていると思えば、驚異的なことなのだ。こうやって毎年毎年1000人ずつでもお客さんを増やしていけば、4年後の2019年の1・4では4万人の大台に乗るわけである。

 

 さて、試合に触れてみると、もうダブル・メインイベントのインターコンチネンタル選手権(中邑真輔vs飯伏幸太)とIWGPヘビー級選手権(棚橋弘至vsオカダ・カズチカ)がすべてと言っていいのかもしれない。どちらも素晴らしかった。周囲は中邑vs飯伏をベストマッチに推す声のほうが多いのだが、カラ―の違う2試合を比較するのは難しい。まして、この3年で棚橋vsオカダはシングル8戦目となる。そこは一昨年のG1で対戦して以来2度目の一騎打ち、1年半の溜めが利いている中邑vs飯伏のほうが有利だし、新鮮味もあるだろう。そうは言いつつも、やはり凄まじい試合だった。北米生中継の実況アナウンサーを担当したジム・ロス氏が「アンビリーボー(信じられない)」を連呼した数もインターコンチ戦がもっとも多かったと聞いている。

 

 でも今回、試合の話題はここまで。当コラムでは興行全体の進行やそこに関わる人間たちの苦労、奮闘について触れてみたい。まず、今年の大会は驚くほどスムーズに進行し、正味の興行時間は3時間半というドーム大会としては驚異的な短時間(?)で終わった。午後3時15分から始まった第0試合を除くと全10戦。午後4時にスタートし、ファイナルの棚橋vsオカダ戦に決着がついた時刻が、正確には午後7時37分。その後、棚橋のパフォーマンスがあったから、終了は午後8時前後だった。

 

 昨年の1・4と比較すると大きく違う。昨年も第0試合があって、それを除くと全10戦。午後5時にスタートしてファイナルマッチ(棚橋vs中邑)が決着をみたのは午後9時55分。スカパー!PPV中継は午後10時までの枠だったため、ちょうど勝者の棚橋がエアギターを始めたところで番組はタイムアップとなっている。同じ試合数で、約3時間半と約5時間。1時間半も違うのだからこれも驚きだ。

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