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  • 2014.07.10

8・17両国、KO-D無差別級王座挑戦! 木高イサミインタビュー(前編)「ボクはもともと、インディーの最下層出身なんですよ」

 8月17日、DDT両国国技館大会『両国ピーターパン2014~人生変えちゃう夏かもね!』のメインイベントで行なわれるKO-D無差別級選手権。その挑戦者を決めるトーナメント『KING OF DDT 2014』を制したのは、ユニオンプロレスの木高イサミ。
 イサミは昨年から今年上半期にかけて、シングルではユニオンMAX王座(ユニオンプロレス)、BJW認定デスマッチヘビー級王座(大日本)、宮本裕向とのタッグ「ヤンキー二丁拳銃」ではKO-Dタッグ王座(DDT)、BJW認定タッグ王座(大日本)を獲得。サムライTV『インディーのお仕事』の制定する「日本インディー大賞」ではMVP、ベストユニット(ヤンキー二丁拳銃)、ベストバウト(vs石川修司戦)の三冠を獲得するなど、インディー界の最重要人物のひとりだ。そんなイサミに、KO-Dやユニオンへの思い、さらには意外と知られてない、どインディー時代の話を聞いた。

インディーを否定されたくないというのはやっぱりありますよね

――イサミ選手、昨年あたりから今年上半期にかけてもの凄い活躍をされてますよね。一時的には三冠王(KO-Dタッグ王座、BJW認定デスマッチヘビー級王座、BJW認定タッグ王座)となったり。そのあたり振り返っていただいて、充実度はどうですか?

イサミ ベルトを獲ったのはうれしいし、評価されるのもありがたいんですけど、でもボクが所属してるユニオンプロレスが注目されたか、されてないかって言ったら、まだそんなでもないと思うんですよね。ユニオンの選手として、ボクとか(石川)修司とかが他団体に出たりベルトを獲ってたりするんで、ユニオン自体の知名度は上がってると思うんですけど、「じゃあユニオンに足を運ぼう」とはなってない気がするんですよ。だからユニオンを知ってもらうのが第一で、そこからボクとか、若いヤツだと福田(洋)とか三富(政行)とかもいろんな団体に出てたりするんで、「その選手が『家』って言ってるものを観に行きたい」と思わせないと、っていうのはありますね。

――確かに、イサミ選手、石川選手らの活躍と、ユニオンの集客は比例してない歯がゆさというのはありますね。あと歯がゆいといえば、去年はヤンキー二丁拳銃(木高イサミ&宮本裕向)の勢いが本当に凄かったんで、「プロレス大賞」の最優秀タッグを獲得するかなと思ったら、ノアのTMDK(マイキー・ニコルス&シェイン・ヘイスト)に獲られて、惜しくも次点で。

イサミ いやあ、TMDK、凄いですからね。

――イサミ選手から見てもやはり凄いですか。

イサミ ここ(収録場所である、イサミ選手が店長を務めるスポーツバードロップキック)で、ノアの中継とかやってたら観るじゃないですか。やっぱり凄いですよ。実績もあるし。もちろん悔しいですけどね。

――ヤンキー二丁拳銃がこれだけファンから評価されてるのにプロレス大賞を獲れなかったのは、メジャー団体との絡みが少なかったからかな? と思ってしまうんですよね。例えば飯伏幸太選手や関本大介選手はメジャー団体に出ることで名を上げましたけど、イサミさんはそういう願望はあるんですか?

イサミ そりゃあ、なくはないですよ。いろんな人とやってみたいですし。

――昨年11月のKO-Dタッグ選手権、ヤンキー二丁拳銃vsゴールデン☆ラヴァーズ(飯伏幸太&ケニー・オメガ)という一戦で、試合前の煽りVでケニー選手が「ヤンキー二丁拳銃は良いチームだけどインディーだよね」って言ったことに対し、試合に勝利したイサミ選手が「インディー臭くて何が悪いんだ」って言ってたのが印象に残ってて。だからインディーへのこだわりが強いのかなとは思ったんですけど。

イサミ あれはべつに、売り言葉に買い言葉みたいなもんで、ケニーも本当はインディーでがんばってる人たちのことは好きだと思うんですけどね。でもボクとか宮本はもともと、インディーの最下層出身なんですよ。雑誌にも載らないようなところからずっとやってて、そっから上がってきてKO-Dタッグだったり、BJW認定タッグとかに、いまやっと手が届くようになったんで、インディーを否定されたくないというのはやっぱりありますよね。

――なるほど。イサミ選手ってユニオン以前のことをあまり知られないと思うんですが、その“インディーの最下層”と言われた時代のことも含めて教えて下さい。そもそもプロレスファン時代から、そういうインディー団体も観てたんですか?

イサミ なんでも観てましたよ。新日本さんから、DDT、大日本、FMW、みちのく……いま残ってるような、後楽園ホールとかでやってるような団体はだいたい観てました。

――憧れのレスラーはMIKAMIさんだったんですよね。

イサミ そうですね。テレビ中継含めていろんなスター選手を観てきたんですけど、会場に足を運んだりして憧れたのはMIKAMIさんでしたね。

――「スーサイド(自殺)ボーイズ」であるMIKAMIさんと、「投身自殺」って呼ばれる無茶なダイブをするイサミさんですから、確かに共通するものがありますね。

イサミ そうですね。やっぱり俺もMIKAMIさんも身長がそんなに大きくなかったんで、「そういう人でも、ほかのレスラーより突出したものがあればチャンピオンにまでなれるんだ」っていうのを実感したんですよ。

――イサミ選手、ユニオン所属になるまえに『マッスル』1回目にも出てて、そのときには「MIKAMIの首を獲りにきた」って言ってるんですよね。

イサミ そうでしたね。「DDTと間違えて『マッスル』に来ちゃった」っていう(笑)。

――『マッスル』のときのイサミ選手、チーマーキャラでしたね。

イサミ チーマーっていうか、「ナパーム団」っていうギャングでした(笑)。

――ナパーム団の怖いキャラも似合ってたんですけど、でもブログとか読むとゲームとか漫画が好きなのは伝わってきて(笑)。ヤンキー2丁拳銃と言いつつ、全然ヤンキーではないですよね?

イサミ そうですね、ゲームとか漫画が好きですね。ケンカは全然しないです(笑)。むかーし、学校内でチョロっととかはそりゃあ、ありますけど。街中とかではないですね。

――技名も漫画とかから取ったりしてて。全然ヤンキーじゃなくてオタクじゃないかっていう。

イサミ 「螺旋丸」(高速の垂直落下式カサドーラ。技名は漫画『NARUTO』から)とかモロですからね。学生の頃はゲーセンもよく行ってましたし。

――それが最近使ってる「ボディがお留守だぜ」(フェイントをかけてのボディブロー。技名は格闘ゲーム『キング・オブ・ファイターズ』のセリフから)とかにも活かされて(笑)。でも高校時代は、高田道場にも通われてたんですよね。

イサミ はい、行ってました。

――プロレスラーになるために入門したんですか?

イサミ いや、プロレスラーにはなりたかったけど、当時はなれないと思ってたんですよ。あくまで憧れであって。でも格闘技はやりたかったんです。  
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