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  • 2014.07.10

TNAとの契約で拠点をアメリカに!! ムタに敗れた真田が考えたこととは? 「まあ、たまにはドン底も必要ですよ」真田聖也インタビュー(前編)

KAIと並んで、WRESTLE-1のエース候補として活躍する真田聖也。今年3月に開催されたWRESTLE-1初のビッグマッチ・両国大会でアメリカ・TNAのXディビジョン王座を獲得し、4月からはTNAで防衛戦を続けた。そして、7・6『FIGHTING ENTERTAINMENT WRESTLE-1「衝撃~IMPACT~」』両国大会では、メインイベントであのグレート・ムタとの一騎打ちに挑むことになった。しかし、当初はXディビジョン王座がかけられるはずだったこの試合の直前に、まさかの王座陥落。当日の試合もムタに敗れ、新時代のトビラを開くことはできなかった。翌日、真田は一夜明け会見でTNAと契約する見通しであることを発表。WRESTLE-1とTNAとのダブル契約となるが、今後はTNAの試合を優先的に活動していくという。天然な言動で知られる真田の未来を見据えた行動の真意とは? 話を聞いてみた。(収録日:2014年7月7日)

「ムタにはまったく及ばなかったっス」

 

──真田さん、昨日は両国大会、お疲れ様でした。グレート・ムタとメインで対戦しましたけど、いかがでした?

 

真田 実はムタって、1回シングルをやってるんですよね、地方で。

 

──ああ、そういえばムタが三冠チャンピオンのとき、巡業に出たことがありましたね。

 

真田 はい。だから、ある程度、経験済みではあったんですよね。

 

──なるほど。ムタとは2度目の一騎打ちだったわけですね。

 

真田 ただ、今回は全然シチュエーションが違いましたけどね。

 

──両国大会のメインイベントですからね。

 

真田 そうなんですよね。だから、ムタとボクとの共通点はお互いに海外を経験している部分なんですけど、そう考えると自分の存在感やカラーをうまく出せなかったっスね。ムタにはまったく及ばなかったっス。

 

──ムタとやるって聞いたときはどうでした? 先ほどおっしゃったように、ビッグマッチのメインですから、全然シチュエーションが違いましたけど。

 

真田 ムタもコンディションが悪いですからね。

 

──魔界の住人なんですけどね(笑)。

 

真田 でも、その中で結果が出てこなかったのはちょっと……。元々、Xディビジョンって発表されていたじゃないですか?

 

──そうですね。真田さんがXディビジョンを持っていた場合は、タイトルマッチになるということだったんですけど、一度はタイトルマッチとして発表されたんですよね。

 

真田 それなのに俺が直前で落としたんですよ。しかも、そういう状況で負けたっていうのは、結構俺の中で落ちましたね。

 

──落ちた?

 

真田 はい、勢いが、ですね。

 

──ああ、勢いが。まあ、TNAのXディビジョンを獲って、防衛し続けている時期でしたからね。

 

真田 だから、ここで勝っていたら、一気にバーンといけてたんでしょうね。

 

──Xデビジョン王者として、ムタの挑戦を受けるという絶好のシチュエーションでしたからね。

 

真田 まあ、たまにはドン底も必要ですよ。

 

──ドン底ですか(笑)。

 

真田 ドン底まではいってないですけど、落ちることもたまには必要ですよね。

 

──気持ち的にも落ち込んだんですか?

 

真田 凄い落ち込んだっていうわけじゃないですけど、考えさせられましたね。

 

──考えさせられた! 真田聖也が何を考えたか、興味がありますね。

 

真田 やっぱり、プロレスって、答えがないじゃないですか? どの業界にも答えはないと思うんですけど、見つからないですね。

 

──答えが?

 

真田 はい。考えてはみたんですけど、答えは見つからなかったっスね。

 

──Xディビジョン王者になって、自分が目指すプロレスというものが見え始めていたというのもあったんですか?

 

真田 でも、あのときはベルトに頼っていたのかなと思うんですよ。とりあえず、チャンピオンだから、ベルトを守ることを考えていればいいわけじゃないですか?

 

──まあ、とりあえずリングに上がる目的は明確ですよね。

 

真田 でも、落としたいまは違いますね。ベルトを落とした状態で、自分の存在感を出すことを考えなきゃいけない。そっちのほうが大事だという気がしますね。だから、Xディビジョンのチャンピオオンのときよりも、いまが大事なんじゃないか……って、俺は信じてます(笑)。

 

──ハハハハ! なんか、丸腰になった自分を自分で慰めているような感じですね(笑)。

 

真田 でも、たぶん、そうなんですよ。ベルトを落としたいまが一番大事だと思いますね。

 

──ずっとチャンピオンでいられるわけじゃないですからね。

 

真田 そうですね。チャンピオンはいつか終わりますけど、レスラーとしての存在感はずっと残りますからね。いま自分に必要なのは存在感という気がしますね。

 

──ムタとやったことで、それを改めて実感させられたと。

 

真田 コンディションが悪いのに、ムーンサルトを何発もやって来て、俺はその意地っていうのに負けたのかなと。試合をやってて、覚悟が見えましたよね。

 

──でも、以前やったときは本当にデビューして間もなくの頃だったじゃないですか? いまは両国のメインを任されるほどになったわけですから、闘ってみての手応えそのものは違ったんじゃないですか?

 

真田 でも、ムタとやるってなったとき、Xディビジョンでタイトルマッチをやるということをずっとイメージしていたんですよ。それが直前に落としちゃったことで、計画が一気に変わったっスね。そこから短期間で違う計画を立てなきゃいけなかったんですけど、それができなかったんですよね。それは自分が悪いなと思いますね。臨機応変にできなかったというか。

 

──チャンピオンとしての闘い方と丸腰での闘い方は、やはり変えなきゃいけないと思ったんですか?

 

真田 そうですね。ベルトがもしかかっているんだったら、純粋に「ベルトを守る」という闘い方を見せればいいんですよ。でも、ベルトがかかってないっスから、存在感の勝負ってことになっちゃいますよね。そうなると、なかなか難しいですよ。

 

──でも、ムタと存在感で勝負するのは、どんなキャリアを積んだレスラーにとっても難題ですよね。昔はアントニオ猪木ですら、食っちゃったレスラーなんですから。

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