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  • 2014.10.30

11・1デビュー30周年記念大会で愛弟子・河野とタイトルマッチ!! 武藤敬司デビュー30周年インタビュー後編。「河野に首を取られるんだったら、しょうがねえかなっていう半面はありますよ」

1984年に新日本プロレスでデビューを果たし、今年で30周年を迎えた稀代の天才レスラー・武藤敬司。111日に両国国技館で開催される自身のデビュー30周年記念大会『HOLD OUT』では、WRESTLE-1チャンピオンシップ初代王者となった河野真幸に挑戦する。武藤の目から見た河野とは?(1020日収録)。
「KAIや真田や大和が入ってきたときはなんとも思わなかったけど、
河野が入ってきたときは『ああ、いい人材が入ってきたな』って、
喜んだ自分がいたもん」

(先週の前編からのつづき)

──さて、30周年記念大会の話になるんですけど、いままでの20周年では三沢(光晴)さんを呼ばれて、25周年では船木(誠勝)さんを復帰させたりして、お祭り的な華やかなカードをやってきたじゃないですか? でも、今回は河野さんとWRESTLE-1チャンピオンシップのタイトルマッチという、いまの武藤さんにとっては厳しい選択したわけですけど、どういう思いがあったんですか?

 

武藤 まあまあ、いろんな要因があって、ある意味、俺に関わりがあって、なおかつリングに上がれるような人がいねえんだわ。海外日本問わず。だって、三銃士、四天王がいねえんだから。

 

──同世代で闘ってきた人たちは武藤さんと同様に歳を重ねていますからね。

 

武藤 そうそう。だって、30年だよ?

 

──30年ですよ(笑)。

 

武藤 そら、リングに上がってるほうが不思議なわけであってさ。だから、夢のあるカードを組めないのも事実だよね。で、前にも言った通り、20周年、25周年っていうのは通過点だ。こっちとしても通過点の気持ちでやってたけど、30周年というのは通過点にはならないかもしれない。35周年は考えないんだよ、きっと。

 

──さすがにコンディションを考えると、通過点とは言えなくなってきたと。

 

武藤 うん。かつ、自分が育てた弟子とやるっていうのも、俺からしたらメモリアルになるしね。所詮、河野がどう悪態をつこうが、俺の弟子であることには変わんねえからな。

 

──まあ、河野さんからの指名でWRESTLE-1チャンピオンシップに挑戦することになったわけですけど、いろんな弟子がいる中で、河野さんがこの記念すべき試合での相手となったことについては、どう思われますか?

 

武藤 いや、さっき言った通り、河野だって、真田だって、KAIだって、みんな俺の弟子であることには変わりねえし、WRESTLE-1を旗揚げして、みんな努力しているのも変わんねえよ。真田は真田できっとアメリカで努力して、KAIKAIで努力して、河野も努力して悩んだりしているわけだ。ただ、その努力を一番実にしたのが河野だよね、きっとね。

 

──河野さんに一番成長が見えたということですか?

 

武藤 KAIなんかあえて「俺がエースだ」って、ハードル上げて努力している。ただ、いろんなことに悩んだりしてるよな。だから、ZERO1出たり、大仁田とやり合ったりして、それを打開しようとしているわけだ。真田は真田でアメリカでいろんなものを吸収してる。でも、こいつも悩んでる最中だ、こら。この間試合をしていてもそう感じたしね。だけど、河野だけがこの1年間の活動を一番実にしてるよ。一番成長している。

 

──そのことはテレビの解説でもおっしゃっていましたよね。

 

武藤 プラスね、正直、KAIや真田や大和が入ってきたときはなんも思わなかったけど、河野が入ってきたときは「いい若者が入ってきたな。素質もあっていいな」って、バーンときたもんな。

 

──そんなに第一印象が良かったんですか!

 

武藤 そりゃそうだよ、デカいし。なおかつ、デカい割には、決して運動能力も悪くないしさ。「ああ、いい人材が入ってきたな」って、喜んだ自分がいたもん。

 

──河野さんは武藤さんにとって一番弟子みたいな存在ですよね。全日本に移籍して、最初に入門してきた新人ですよね。

武藤 そうそうそうそう!

──だから、デビューしてからも目をかけていたというイメージがあるんですけど、やっぱり思い入れのある存在なんですか?

武藤 そうだね。世論が総合格闘技だ、K-1だってなっている中で、あいつも自分を売ってやろうという意気込みでそっちのほうに行ったりとかしたじゃん? まあ、あいつもそのときからプロレスというものに悩んだりしてんだよね、きっと。

WRESTLE-1『武藤敬司デビュー30周年記念大会「HOLD OUT」』
■2014年11月1日(土) 東京・両国国技館 試合開始/18:00

[メインイベント/WRESTLE-1チャンピオンシップ/60分1本勝負]
〔初代王者〕
河野真幸〈DESPERADO〉
vs
武藤敬司
〔挑戦者〕
※河野は初防衛戦

[セミファイナル/スペシャルシングルマッチ/60分1本勝負]
船木誠勝
vs
アルベルト

[第7試合/WRESTLE-1 vs DESPERADO vs TNA/3WAYマッチ/60分1本勝負]
真田聖也
vs
TAJIRI
vs
マット・ハーディー
※3選手が同時に闘い、本人以外の2人は敵となる。2選手間で勝敗が決した時点で試合終了となる

[第6試合/WRESTLE-1 vs TNA/6人タッグマッチ/30分1本勝負]
カズ・ハヤシ&近藤修司&田中稔
vs
ロビー・イー〈TNA/ブローマンズ〉&ジェシー・ガッデス〈TNA/ブローマンズ〉&DJジーマ〈TNA/ブローマンズ〉

[第5試合/シングルマッチ/30分1本勝負]
KAI
vs
田中将斗〈ZERO1〉

[第4試合/WRESTLE-1 vs DESPERADO/タッグマッチ/30分1本勝負]
AKIRA&征矢学
vs
崔領二〈DESPERADO〉&KAZMA SAKAMOTO〈DESPERADO〉

[第3試合/6人タッグマッチ/30分1本勝負]
浜亮太&アンディ・ウー&エル・イホ・パンテーラ
vs
髙山善廣〈髙山堂〉&NOSAWA論外〈東京愚連隊〉&MAZADA〈東京愚連隊〉

[第2試合/シングルマッチ/30分1本勝負]
大和ヒロシ
vs
LEONA〈ドラディション〉

[第1試合/WRESTLE-1 vs Novus/8人タッグマッチ/30分1本勝負]
中之上靖文&稲葉大樹&吉岡世起&村瀬広樹
vs
児玉裕輔〈Novus〉&土肥孝司〈Novus〉&黒潮“イケメン”二郎〈Novus〉&藤原ライオン〈Novus〉


──2003年にまだデビューしたばかりの河野さんが「ミルコとやりたい」と言ったときに、「足元見ろ!」って怒ったこともありましたよね。

 

武藤 あったね。懐かしいね。かといって、俺の言うことを聞かずに出て行っちまったからな、あいつ(笑)。

 

──家出してましたよね(笑)。

 

武藤 でも、それはそれで良かったんだよ、きっと。そういう総合とかK-1を経験してさ。で、WRESTLE-1で成長した要因のひとつとして、そういうのもあんだよ。

 

──若い頃に苦しみながら経験してきたことが、いま実を結んでいるということですか?

 

武藤 そうでしょう、きっと。何年出てたんだっけ?

 

──2005年に辞めて、戻ってきたのは2009年の春ですから、約4年ですかね。

 

武藤 だから、その4年っていうのが実になってんだよな、いまね。

 

──河野さんのどういう部分に成長を感じるんですか?

 

武藤 あいつのさ、発する言葉の節々が良くなってきているよな。あと、雰囲気……まあまあ風格とまでは言えねえけど、雰囲気は良くなってきているよ。レスラーとして、いいカタチになってきているよな。ただ、まだあいつも発展途上だからね。これからだっていうのはあるけど、でもいい感じになってきているよな。

 

──まあ、初めてチャンピオンになったわけですからね。

 

武藤 うん。ただ、唯一の欠点として、作品がねえんだよ。あいつはWRESTLE-11年ちょっとやって、その前には全日本プロレスにいたけど、まだ作品がねえよな。

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