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  • 2014.10.09

変態座談会 #10

プロレス記者生活52年! 語ろう、門馬忠雄変態座談会

浅草キッドの玉袋筋太郎、構成作家・椎名基樹、プロレス&格闘技ライター・堀江ガンツの“変態”3人が、酒を飲みながら居酒屋で好き勝手に語りまくる変態座談会。今回は、『KAMINOGE』Vol.34で掲載した門馬忠雄変態座談会を振り返ります!

 

ガンツ 『KAMINOGE』最新号、Vol.34では、変態座談会にプロレス評論家の現役最古参である門馬忠雄さんに出演していただきました。

 

椎名 あれ、俺が読んでてもおもしろかったよ。

 

玉袋 門馬さんは最高だろう!

 

椎名 プロレス記者生活52年! 

 

玉袋 『ど根性ガエル』町田先生の「教師生活25年!」の倍以上だよ!(笑)。

 

ガンツ 後楽園ホールがオープンした年からプロレス記者を続けてる人ですからね(笑)。

 

玉袋 とにかく、こうカタくなっちゃう人が多いんじゃないかっていう古参プロレス記者の中で、あれだけサラリとした人もいなかったね。

 

椎名 そうですね。興味のスタートは「あんたのうんこはどんなだべ?」だっていう(笑)。

 

玉袋 そこが良かったよ。

 

椎名 本当に好きなんだな、汚い話がって(笑)。

 

玉袋 だって、最初に「キミはどっちだ? 新日か? 全日か?」って聞かれて、俺が「新日」って言ったときの門馬さんの笑顔? 飛んで火にいる夏の虫だったよ(笑)。

 

ガンツ 「青いのが来たな」って感じで(笑)。

 

玉袋 そこの熟成された感じが、干し柿的な感じがいいよな。

 

ガンツ でも、嫌みがないんですよね。

 

玉袋 そう。自分が馬場派だって言いながら、嫌みがないんだよ。あれが嫌な思いをした人だったら、ああいうふうには語らないよ。

 

椎名 結局、好きなんだもん。UWFなんか一刀両断だったけど、藤原組長とか大好きなんだろうなって(笑)。

 

玉袋 藤原組長と胃がんキャリアの先輩後輩で張り合ったりしてな、あれは良かったよ。門馬さんは、秘蔵写真もわざわざ持ってきてくれてさ。

 

ガンツ 『KAMINOGE』の誌面にも掲載しましたけど、どの写真も味があるんですよね~。国際プロレス時代のビル・ロビンソン、バーン・ガニアと一緒に酒飲んでる写真とか、門馬さんがフリッツ・フォン・エリックにアイアンクローやられてる写真とか(笑)。

 

玉袋 ジン・キニスキーと一緒に写ってる写真も良かったぞ~!

 

椎名 だから、「プロレスは嫌いだ」とか言ってたけど、プロレス記者になって楽しくて辞められなくて52年経っちゃったんだろうね(笑)。

 

ガンツ 絶対そうですよ。

 

玉袋 だからよ、プロレス担当を命じられたとき、やけ酒飲んで暴れたっていうのも、“フリ”なんだよな。

 

椎名 フリですよ。プロレス大好きなんですよ(笑)。

 

玉袋 流血が気持ち悪いとか言ってたのは、裏返し、反語だよな。また、最近のプロレス技の名前が気に入らねえとか言うのもいいしな(笑)。

 

ガンツ 「なんだレインメーカーっつうのは。ふざけんな」って(笑)。

 

椎名 ホントだよ(笑)。

 

ガンツ 新聞表記だとカッコして「(至近距離からのラリアット)」って書かなきゃいけねえじゃねえかって(笑)。

 

玉袋 あと、プロレス50年史的な歴史本は、竹内(宏介)さんが作ったもの以外認めねえっていうのも、一石を投じたよ。

 

ガンツ 玉さんが「『プロレス60年史』、ベースボール・マガジン社からも出ましたね」って言ったら、「あれはダメ」って即答されて(笑)。

 

椎名 吉田調書扱いで(笑)。

 

玉袋 竹内調書じゃないとダメっていうね。

 

椎名 門馬さんは、すごい“人間的”な感じだったよね。

 

玉袋 人が好きなんだな。

 

椎名 人が好きなんですよ。

 

玉袋 人と酒と旅が好きっていうね。

 

ガンツ 52年間の酒と旅の日々ですもんね(笑)。

 

玉袋 日本全国回って、飲み相手探してるんだよ。

 

椎名 人間臭いヤツを(笑)。

 

玉袋 でもよ、昭和の時代を考えると、鈴木(庄一)長老とかよ、そういう活字プロレスの英霊たちが、みんな旅してたってことだもんな。

 

ガンツ 東京スポーツでも山田隆さんがいて、桜井康雄さんがいて。

 

玉袋 そうだよ。その中で門馬さんが見てきたものっていうのは、またちょっと本流から外れているところが好きなんだよな。B級っつうかさ、プロレス名画座的な。

 

ガンツ 同期の記者の尻拭いで、国際プロレス担当を命じられちゃって。日本プロレスと比べてマイナーにおいやられてつらいって言いながら、「国際はみんないい人で、みんな飲兵衛」ってすっかりハマっちゃっていう(笑)。

 

玉袋 なんとも言えない味があるね。いや、門馬さんの話だけで飲めるよ、ずっと。献杯! って、まだ死んでねえか(笑)。

 

ガンツ いまだに奥さんと二人三脚で現役ですからね。

 

玉袋 奥さんいい人だったな~。

 

椎名 江戸っ子バリバリだった。てやんでえって(笑)。

 

玉袋 門馬さんは、いいタッグパートナーに恵まれたよ。IWAタッグ王者に任命していいんじゃねえか?

 

ガンツ 国際プロレスのタッグ王者に(笑)。

 

椎名 でも、胃も取っちゃって、脳梗塞もやっちゃって、右手が動かなくなっても仕事を続けるっていうのは、やっぱりライターだよね。

 

玉袋 おお! 全身小説家的な。

 

椎名 締め切りに追われ続けたんだなって(笑)。

 

ガンツ 脳梗塞になっても、全然明るいですもんね。

 

椎名 だって、俺らフリーライターにとっては先輩じゃん。ガンツなんて、とくに先輩じゃん(笑)。

 

ガンツ プロレスライターの大先輩(笑)。

 

椎名 普通、あんな生活してたら、俺らだったら死んでるね(笑)。

 

玉袋 死んでる。あの大酒飲みの大熊元司とか上田馬之助と飲んでるんだから。

 

椎名 アンドレとも飲んでるって言ってましたもんね(笑)。

 

玉袋 アンドレと一緒に立ちションしてんだから! 

 

椎名 滝みたいだったって(笑)。

 

玉袋 まさに、プロレスの生き証人だよ。ああいう人に、酒も入って、ざっくばらんに語っていただいたあの対談は、ホントに貴重だよ。これからの若い人に読んでほしいね。

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