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  • 2014.09.18

10月10日に『AKIRA 30周年生前葬 地獄から来たチャンピオン』開催!! プロレスラーと俳優、二足の草鞋を履き続けてきたAKIRAの「プロレスと演劇」論(後編)

                          

1010日に30周年を記念した『AKIRA 30周年生前葬 地獄から来たチャンピオン』という興行を新宿FACEで開催するAKIRAインタビューの後編。「日本のプロレスはマニアのファンの意見を反映しすぎた」と言うAKIRAのプロレス観とは? そして、演劇とプロレスをミックスさせた『地獄から来たチャンピオン』の見どころも語ってくれている後編はこちら!(201498日収録)
世間一般の人たちは非常にドライ。その人たちを惹きつけるには、WWEのように開き直って作るというのがいいのかなと思いますね

──日本のプロレスはマニアの人たちに歩み寄りすぎだったと。

 

AKIRA うん。そういった方々は非常に昭和のプロレスの流れを大事にされているから、エンタメに走っちゃった動きを毛嫌いする部分って、非常にあると思うんですよね。ただ、世間一般の人たちは非常にドライだから、そういう流れを切り捨てられちゃったりもするんでね。その人たちを惹きつけるには、方法を変えないといけない。だから、意見が分かれる部分だとは思うんですけど、ボクはWWEのように開き直って作るというのがいいのかなとも思いますけどね。

 

──なるほど。例えば日本でも過去に『ハッスル』だったり、あるいは現在のDDTさんもそちらの方向に寄っていっていますけど、AKIRAさんの目から見てどうなんですか?

 

AKIRA 『ハッスル』にしてもそうだけど、ああいう路線が世に出てきたのは必然だったと思うんですよ。格闘技路線に走ろうとしたところで、格闘技をかじったことがある人にしてみれば、プロレスと格闘技は明らかに違うっていうことはわかる。それに世の中に従来のプロレスのあり方を説明してみてもシャットアウトされちゃうところがあったんで、じゃあどうしたらいいんだって。だから、お笑いや芸能人を入り口にしてでもプロレスの凄いところを感じてもらおうとかっていう試みだったと思うんですよね。フィジカル的なものは凄いんだから。あれも結局世の中の流れが作ったもので、そこにハマったんでしょうね。ただ、やっぱり何がいいのかっていうのは言い切れないものはあると思いますね。プロレスは時代と共に流動的でなきゃいけないのかもしれないし。でも、アメリカはプロレスが文化として根付いてますよね。アメリカのプロレス関係者には確固たる自信があったんだろうし、だからアメリカの文化として日本に送り込めたっていうことなんでしょうけど。

 

──そのアメリカでの経験が豊富なTAJIRIさんと、AKIRAさんはSMASHから一緒にやられているわけですけど、やはりプロレス観が合うところがあったんでしょうか?

 

AKIRA TAJIRI選手とはジムで顔を合わせていたことがあったんですけど、「いずれはWWEのような手法がいいんじゃないかな?」とか、「そのままやっても日本人には受け入れられないから日本流のWWEをやったらいいんじゃないか? それをやれるのはTAJIRI選手しかいないよ」という話をしたことがあったんですよ。で、TAJIRI選手から、「こういうことをやり始めたんですよ」ってDVDを送ってきてくれて、それで誘われてSMASHで一緒にやるようになったんですけど、そこに可能性を感じましたよね。

 

──TAJIRIさんがプロデュースしていたSMASHに。

 

AKIRA うん。そのDVDを観たときに選手は多くないし、キャリアのある選手もそんなに多くはないんだけど、それぞれの選手の顔が浮かび上がるんですよ。役割というかキャラクターというか。率直におもしろかったですよ。それで賛同したんですよね。

『AKIRA 30周年記念生前葬 地獄から来たチャンピオン』
■2014年10月10日(金) 東京・新宿FACE  試合開始/19:00

【出場選手】
AKIRA / 蝶野正洋 / 船木誠勝 / ヒロ斉藤 / NOSAWA論外 / リッキー・フジ / 木藤裕次 / スターバック / 朱里 / リン・バイロン
[役者]清水宏
[スーパーバイザー]松村 武(カムカムミニキーナ)
[MUSIC]LOS RIZLAZ

【席種】
最前列¥7,000 / カウンター¥7,000 / 指定A¥5,000 / 指定B¥4,000
※ドリンク代として別途¥500

【チケット販売所】
・㈱GENスポーツエンターテインメント 03-5937-1515
・WRESTLE-1 Official Web SHOP http://shop.w-1.co.jp/

──それがSMASH参戦のきっかけだったんですね。

 

AKIRA で、そこでもやっぱりボクは自分の可能性を探りたかったんですよ。もっと何かできるんじゃないかって。武藤さんだとか蝶野選手だとか船木選手に追い付きてえなっていうのはずっと思っていましたからね。

 

──なるほど。SMASHならば、自分の可能性をもっと開いてくれるんじゃないかと。

 

AKIRA それはありましたね。自分はお芝居をしっかりとやってきた部分もあるし、例えばマイクアピールにしても、ほかの選手より自信あるよって。常に自分は思ってたんで。

 

──だから、実際にSMASHに行ってからのAKIRAさんは、いまが全盛期なんじゃないかっていうぐらい充実していたように感じたんですよ。

 

AKIRA ありがとうございます(笑)。でも、非常にやりがいを感じてやってました。フィールドとして自分がのびのびできましたね。ただ、TAJIRI選手とプロレス観が合っていたとかっていうよりは、やっぱりいつまでも自分の可能性を探っている状況でしかないんですけどね。「いつまでもこれでいいのか?」、「もっと何かできるんじゃないか」って、いつも思ってやっていたんで。

 

──なるほど。でも、今回の30周年記念興行として10月10日に開催する『AKIRA 30周年記念生前葬 地獄から来たチャンピオン』は、それこそAKIRAさんが探っていた可能性をまた見せてくれるような大会になるんじゃないかなと期待しているんですけど。

 

AKIRA まあ、半ば自分の道楽みたいなところもあるんですけどね(笑)。

 

──改めて、この30周年記念大会の『地獄から来たチャンピオン』なんですけど、記者会見では演劇とプロレスをミックスさせたシアタープロレスという説明がありましたね。

 

AKIRA うん。自分を表現するにはどうしたらいいかなってなったとき、これありなんじゃないかなと思うんですよね。普通に試合をするよりは、演劇的なやりとりのシーンを入れて、そこにプロレスの試合を当てはめていく。ちょっとやってみたいなと思って。ここは自信の持てるところなんで、ちゃんと見せていきたいなと思いますね。

 

──また、「生前葬」と銘打っているところがおもしろそうですね(笑)。

 

AKIRA そうそう(笑)。たまたま協力いただく方が葬儀屋さんなんで、その人にも活躍の場を与えたいと思って、話もそこから始まるんですよ。

 

──ああ、ストーリーが。このアイデアはずっと温めていらっしゃったんですか?

 

AKIRA なんとなく「いつかできるかな?」とか、「やってみてえな」っていうのはあったんですよ。でも、自分は企画したりするのが苦手で、「なんかやんない?」って言われたことに乗っかっているほうが楽というか、そういうタイプの人間なんで(笑)。それを実現する機会はなかったんですよね。未だに人を仕切ってものを作るのは苦手なんですけど、そういうことばっかり言っていると一生できないですからね。主役をとらせてもらえる状況でもないし、自分が主役をやるには自分で企画するしかねえかなっていうのもあって。

 

──30周年をきっかけにやってみようと。出場選手もストーリーを考えて、チョイスされたんですか?

 

AKIRA そうですね。そこに当てはめていった感じです。あと、作家が船木選手を熱望したんですよね。船木選手の相手をするのはそれなりに大変だし、「難しいかもしんないよ」って言ってたんですけど、WNCの後楽園で試合をしてみたら、意外とわかり合えるところがあって。ここはやっぱり30年の縁ですね。

 

──じゃあ、船木選手も快く引き受けてくれたんですね。

 

AKIRA そうですね。

 

──でも、船木さんも俳優活動をされていた時期がありますから、意外と興味があったのかもしれないですよね。

 

AKIRA 本当はもっとバリバリ芝居でもやり合いたかったんですけど、「それにはもっと稽古がいるだろう」って向こうのほうから言ってきて。本当にその通りなんですよ(笑)。まあ、時間的にみんな忙しい人なんで、なんとか映像とかで物語を成立させられるように登場してもらう予定ですけど。

 

──でも、船木さんや蝶野さん、あるいはヒロ斎藤さんにもセリフをしゃべってもらう予定なんですか?

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