• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 2014.09.11

10月10日に『AKIRA 30周年生前葬 地獄から来たチャンピオン』開催!! プロレスラーと俳優、二足の草鞋を履き続けてきたAKIRAの「プロレスと演劇」論(前編)

 
闘魂三銃士や船木誠勝と同じ1984年に新日本プロレスに入門したAKIRAが、10月10日に30周年を記念した『AKIRA 30周年生前葬 地獄から来たチャンピオン』という興行を新宿FACEで開催する。俳優としての活動もしているAKIRAらしく、演劇とプロレスをミックスさせた興行になるという。今回は前編・後編に分けて、30年のプロレス人生を振り返ってもらい、AKIRAのプロレス観、そして30周年記念興行の見どころなどをお届けする。(2014年9月8日収録)
「いま思えば、猪木さんのことがみんな大好きなんだと思いますよね」

──AKIRAさんの30周年の記念興行『AKIRA30周年記念生前葬 地獄から来たチャンピオン』(10月10日)の開催が発表されましたけど、改めてこの30年という年月はいかがですか?

 

AKIRA 同期の武藤(敬司)さんとか、蝶野(正洋)さんとか、船木(誠勝)選手とかと顔を合わせたときに話すんですけど、誰に聞いても「あっという間だったね」って感じになっちゃうんですよ。なんかいろいろやって来ているうちに30年経っちゃったなっていう感じなんですよね。

 

──なるほど。でも、7月にWNCからWRESTLE-1に移籍して、30年前に一緒に入門した武藤さん、船木さんと同じ団体に所属するというのも奇遇ですよね。

 

AKIRA 何かの縁ですね。まさかまた一緒になるとは思ってなかったですけどね。

 

──1984年に入門した人で、新日本でデビューしたのは闘魂三銃士と船木さんとAKIRAさんの5人ですよね?

 

AKIRA 84年はそうかな? その1年後に大矢(剛功)選手、片山(明)選手がデビューしたのかな? 入って早々にUWFの旗揚げがあったり、ジャパン・プロレスの騒動があったり、ボクらが入る前に佐山(サトル)先生がスーパータイガージムを立ち上げようとしてたのかな? そんな頃でしたね。

 

──初代タイガーマスクが辞めたのが1983年ですからね。だから、新日本から選手が大量にいなくなって、ゴタゴタしている時期ですよね。

 

AKIRA 入ってからゴタゴタが立て続けにあって、ボクらもよくわからないまま土肥温泉というところでみんなで合宿して、そこで一致団結っていうのもあったですね。

 

──やっぱりそういう時期に入ったこともあって、同期の人は特別な絆みたいなのがあったりするんですか?

『AKIRA 30周年記念生前葬 地獄から来たチャンピオン』
■2014年10月10日(金) 東京・新宿FACE  試合開始/19:00

【出場選手】
AKIRA / 蝶野正洋 / 船木誠勝 / ヒロ斉藤 / NOSAWA論外 / リッキー・フジ / 木藤裕次 / スターバック / 朱里 / リン・バイロン
[役者]清水宏
[スーパーバイザー]松村 武(カムカムミニキーナ)
[MUSIC]LOS RIZLAZ

【席種】
最前列¥7,000 / カウンター¥7,000 / 指定A¥5,000 / 指定B¥4,000
※ドリンク代として別途¥500

【チケット販売所】
・㈱GENスポーツエンターテインメント 03-5937-1515
・WRESTLE-1 Official Web SHOP http://shop.w-1.co.jp/
AKIRA いや、その当時は全然考えてなかったと思います。なんとかこの世界で食っていければって感じでしたからね。入った人間も多かったし、上の先輩も抜けたとはいえ、それでもまだいっぱいましたからね。だから、必死でしたね、プロレスの世界にいることに対して。

──そうですよね。道場での練習も厳しかったでしょうし。

 

AKIRA 厳しいというか、当たり前のことをやらされていたというか。入っていきなりスクワット2000回やれっていうことはなかったですよ。

 

──ああ、そうなんですね。

 

AKIRA ちゃんと段階を追って、2~3カ月経ったらやらされる。あるいは何かをしくじったときの罰としてやらされるとか、そんな感じですね。だから、未だに船木選手と、「髙田(延彦)さんに怒られて、スクワットを2000回一緒にやりましたよね」っていう話をしますよ(笑)。

 

──ハハハハ! 当時は山本小鉄さんが指導されてたんですか?

 

AKIRA そうですね。道場では主に小鉄さんで、いないときとか、あるいは入門したての若手に関してはブラック・キャットさんですね。あとドン荒川さんとかが巡業に行くと面倒見てくれてましたね。でも、ボクらも結構言いたい放題言ってましたよ。「昔からの相撲から引き継いだ伝統的なトレーニングも大事かもしれないけど、やっぱり科学的に裏付けのあることを教えてほしい」とか、そんなことを平気で言ってましたね(笑)。

 

──マジですか!

 

AKIRA 先輩たちもアンケートみたいなことをやってましたからね。

 

──ああ、選手の要望を聞き出すというか。

 

AKIRA ええ。ボクら若手たちが、どう思ってるんだっていうのが気になっていたと思うんですよね。何よりも、その当時の先輩方としては、選手がいなくなることに危機感を感じていたと思うんで、そんなことにも気を配ってやられていたのかもしれないですね。

 

──なるほど。では、当時の新日本の道場というのは、わりと風通しが良かったんですかね?

 

AKIRA そうですね。ゴタゴタっていうのは上のほうのオフィスワークの話だと思うし、選手同士に関してはまた別ですから。だから、荒川さんが上の人と若手とのパイプ役になってくれて、いつも道場に朝から練習に来て夕方までいてくれるんですけど、ずっと遊んでくれたんですよ(笑)。小鉄さんもそうですね。練習は厳しいですけど、一緒に昼食を食べたあとはビール飲みながら話してくれたりとか。昭和のあの頃は本当に暖かかったですね。人間味のある人が多かったですよ。

 

──なるほど。ちなみに武藤さんと船木さんの初対面の印象ってどうだったんですか?
 

AKIRA ボクは高校卒業して、なるべく早く入っちゃおうと思って入門したんですけど、その10日か2週間後ですかね? 船木選手が入ってきたのは。このへんは30年も経ってるんで、ところどころそれぞれの選手で言っていることが違うんですけど(笑)。

 

──まあ、30年も昔の話ですから、多少の記憶違いはしょうがないですよね(笑)。

 

AKIRA まあ、それはそれで読者の人に判断してもらうとして(笑)、4月に入って早々に「4人か5人ぐらい、新しいのが入ってくるから」って、当時の寮長の新倉(史祐)さんに話を聞いてましたね。そこで入ってきたのが武藤さんとか蝶野さんとか橋本(真也)選手でしたね。

 

──いわゆる闘魂三銃士ですね。

 

AKIRA そうです。あと、相撲界からもひとり来るって言われていたんで、みんな橋本選手を見て、「あいつか」って勘違いしたんですけど(笑)。

 

──橋本さんはお相撲さんと勘違いされましたか(笑)。

 

AKIRA 体重があったんで(笑)。で、武藤さんは別格に扱われてましたね。「身体も大きくて運動神経バツグンのヤツが入るんだ」っていう話があって。柔道もやってるっていうのも聞いていたし、「そんな凄い人が来るんだ」っていうふうに受け取ってましたね。

 

──やっぱり武藤さんは逸材として期待されていたんですね。一方で、船木さんは中学卒業したばかりですから、子どもっていう感じだったんですかね?

 

AKIRA 昔のお相撲の世界では中学卒業してすぐっていうのは当たり前なのかもしれないけど、80年代はなんやかんやでやっぱり高校は出てっていうのが最低限っていう感じがあったから、よっぽどの覚悟があって入ってきたと思うんですよ。送り出したご家族にしてもね。だから、子どもっぽい印象はなかったですね。体格もそれなりにちゃんとしてたし、どちらかと言えばすげえなっていう感じでしたね。ぶっちゃけて言っちゃえば、その頃入ってくるのはそれぞれ格闘技経験のある人たちだとか、将来を見込まれて地方からわざわざ入って来るっていう子ばかりだったんですよ。その中で俺は何もなかったんで、やべえなとしか思ってなかったですね。

 

──なるほど。でも、1984年入門組は三銃士、船木さん、AKIRAさんと、また見事にバラバラな道を歩んできましたよね。

 

AKIRA そうですね。それぞれ違いますね。

 

──そもそも誰も新日本に残らなかったですもんね(笑)。

 

AKIRA やっぱり、どっかしらアントニオ猪木さんの影響があるのかもしれないですね。結局猪木さんに憧れて新日を選んだわけで、いま猪木さんのことをそれぞれ言っているかもしれないけど、猪木さんの練習している姿や試合をしている姿、生き様を間近で見ることができたんでね。その憧れみたいなのはみんな持っていて、あの方がやってこられたのは結構ギャンブルを背負うような生き方かもしれないけど、それが魅力的に映ったんじゃないかなと思うんですよね。だから、終身雇用じゃないけど、ずっと新日本にいるっていうのは違うんじゃないかなって、それぞれ思っていたんじゃないですかね?

 

──自然と猪木イズムが刷り込まれていて、ギャンブル的にいろいろなことに挑戦してしまうというか。

 

AKIRA どっかしらそういうところがあるんでしょうね。だから、いま思えば、猪木さんのことがみんな大好きなんだと思いますよね。

>