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  • 2014.06.26

ネコとネズミとゴキブリとの共同生活がワイルドを作った!? 征矢学のワイルド説法(後編)

WRESTLE-1でワイルドに活躍中の征矢学。今回は征矢が唱える暑苦しい顔が地球温暖化防止に役立つ理由、そしてワイルドの原点である無我道場での暮らしについて語ってくれている。もちろん、7・6WRESTLE-1両国大会のアピールも忘れない。それでは、ワイルドに読もうゼーッ!

「私にはプロレスの本当の同期がいないので、ネコとネズミとゴキブリが同期あるいは先輩だったのかもしれない」

(前編からの続き)
──つまり、暑苦しい征矢さんと一緒にいると、涼しいという錯覚を起こしてしまうと。

征矢 そうです。でも、究極なことを言ってしまうと、私は地球の温暖化対策まで頭に入れてやってます。

──温暖化対策?

征矢 暑いからクーラーをつける。そういうことを繰り返して、地球の温暖化が進行しているわけじゃないですか?

──はい。電力を作るときに発生する二酸化炭素が原因なんですよね。

征矢 でも、私がそういう暑苦しい格好をしていることによって、みんながそれに耐えて、この温度に慣れる。そして、私がいなくなった時に、「今日は3℃ぐらい涼しく感じるな?」という感覚になるわけですよ。

──なるほど。クーラーの温度も高めにできると。

征矢 いや、むしろクーラーは使わないでほしいですね。クーラーもつけず、私と一緒にいるときの体感温度に身体を慣らす。そして、ひとりになったときに、「ああ、今日は涼しい。クーラーいらないね」ってなるんですよ。これがワイルドマジックですよ。

──ワイルドマジック(笑)。

征矢 ワイルドというのは野生という意味ですからね。地球を守るという意味では、そこに通ずるものがありますね。確かに、「なんであいつはあんな暑苦しい格好してんだよ」っていう葛藤があるでしょう。でも、そこに耐えてほしい。皆さんにも温暖化防止に協力していただきたいですね。

──ワイルドが地球温暖化防止に役立つと(笑)。そもそも征矢さんは子どもの頃からワイルドだったんですか?

征矢 やっぱり、長野の山奥で生まれ育ったというのがありましたんで、結構キャンプとかアウトドアとか、家族で行ったりしてたんですよね。だから、もしかしたら、生まれながらにして、ワイルドの素質を持っていたかもしれないですね。やっぱり、東京で生まれた人には味わえないと思うんですよ。だって、長野だったら、夏でも山で寝られますからね。それぐらい涼しいですから。東京だと地面がモワーンとして寝られないじゃないですか?

──そもそも路上で寝てはいかんでしょう(笑)。

征矢 でも、それだけ東京とは違う環境なんですよね、長野は。そんな私には、大自然に囲まれることによって、血液の中までワイルドなエキスが注入されたんでしょうね。

──血液の中まで(笑)。

征矢 もしかしたら、プロレスというジャンルは、私のワイルドを後世に伝えるためには一番いい舞台だったのかもしれないですね。元々、私は藤波(辰爾)さんの団体、無我ワールドプロレスリングに入って、西村(修)さんの下についていて、やっていたんですけど。

──そうでしたね。

征矢 そのときも西村さんが借りていた道場、元々は谷津(嘉章)さんのSPWFの道場なんですけど、そこに入ったんですよ。

──千葉の九十九里浜のほうですよね。

征矢 はい。実にワイルドな世界でしたね。ゴキブリもいて、ネズミもいて、ネコもいて。私よりも先にいたんで、彼らは先輩っていうことですよね、道場の。

──ゴキブリとネズミとネコが(笑)。

征矢 まあ、私にはプロレスの本当の同期がいないので、その人たちが同期あるいは先輩だったのかもしれないです。

──人じゃないですけどね(笑)。

征矢 ネコ先輩とネズミ先輩とゴキ先輩。もう先輩自体がワイルドだったという。そういう意味では西村さんの訴えている無我ではなく、ワイルドのエキスをその先輩たちに注入された。いまのワイルドの核はそこで作られたのかもしれないです。

──西村さんにしてみれば、征矢さんを道場に入れた時点で教育を間違っていたのかもしれないですね。

征矢 でも、もしかしたら、無我とワイルドという考え方は似ている部分があるのかもしれない。無我の境地というのはお肉を食べないとか、そういうことでしょ?

──そんな単純な話でしたっけ?(笑)。

征矢 議員さんになって、食育の問題とかいろいろ取り組んでいらっしゃいますけど、「無我に通じます」と、私も説明を受けたことがありますから。

──なるほど。

征矢 私は肉も魚も食べます。私にとって、山は精神的な修行をする場なんですけど、常に食べ物があるわけじゃないんですよ。毎日お肉を食べられるわけではない。お魚だったら、川で魚を捕まえて、焼いて食べられるんですけど、肉を食べるとしたら、それこそイノシシを殺して食べないといけない。お肉を山で食べるのはなかなか至難の業ですよ。

──そうなんでしょうけど、食育の問題とイマイチ話がつながってないですよ(笑)。

征矢 まあ、要するに西村さんも病気もされたわけですから、無我を通じて、食育の問題を訴えていくと。私はワイルドを通じて、地球温暖化防止を訴えていくということですね。

──わかりました(笑)。でも、無我の道場には何カ月ぐらいいたんですか?

征矢 入団する前に「住んでいいよ」っていう話にはなっていたので、全日本に移籍するまで10カ月ぐらいいましたね。まあ、自炊してましたけど、スーパーまで30~40分かかるし、相当不便な土地でしたよ。最寄りの上総一ノ宮駅まで歩いて行ったら、1日潰れる距離ですから。たまたま目の前に焼肉屋さんができて、毎日食いに行ってました、焼肉定食を。

──あの道場は他の選手の方々も練習しに来てたんですか?

征矢 毎回は来れないですね。都内から遠いので。西村さんは向こうのほうに別荘があったので、1週間ぐらいいたり、行ったり来たりしてましたけど。ヒロ斎藤さんとかも最初は泊まり込みで練習を見てくれたりしましたよ。

──へえ!

征矢 でも、「道場では寝たくない」って言って、車で寝てましたけど。

──車のほうがいいというのは相当ですよ(笑)。

征矢 だって、寝ていると、普通に頭の上のほうで「カサカサカサ」とか「チュチュチュッチュチュチュッ」っていう音が聞こえてきますから。

──先輩方の物音が聞こえてくる(笑)。

征矢 もう精神的に何も気にしないようになりますね。ただ、夏場はいいんですけど、冬場はガスが勝手に止まっちゃうんですよ。

──どういう構造なんですか(笑)。
 
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