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  • 2014.09.04

変態座談会 #7

語ろう! 蝶野正洋変態座談会【前編】

浅草キッドの玉袋筋太郎、構成作家・椎名基樹、プロレス&格闘技ライター・堀江ガンツの“変態”3人が、酒を飲みながら居酒屋で好き勝手に語りまくる変態座談会。今回は、KAMINOGE Vol.33 で掲載された「蝶野正洋変態座談会」を振り返ります!

 

 

ガンツ さて今回は、『KAMINOGE』Vol.33で掲載した蝶野正洋変態座談会について語っていきたいと思います!

 

玉袋 いや、まさかね、あの黒の帝王と、あんな真っ昼間に原宿で変態座談会をやるとは思わなかったよ!

 

ガンツ いつもは中野坂上の大衆居酒屋『加賀屋』でやってる変態座談会ですけど、今回は表参道にある蝶野さんの事務所兼ショップでやらせていただいたんですよね。

 

椎名 いい場所にあるんだよね。

 

玉袋 うちの師匠の家の近所なんだよ。ま、いまも住んでるかどうかはわかんねえけど(笑)。

 

椎名 週刊誌によると(笑)。

 

ガンツ 蝶野さんと初めてじっくり語ってみた感想はいかがでした?

 

玉袋 いや、頭のいい人だなと思ったよ。話し方もそうだし、ちゃんと振りとオチもわかってるし。

 

椎名 頭の良さと育ちの良さと、あとやっぱり都会っ子ですよね。

 

玉袋 都会っ子だよ。渋谷育ちだもん。

 

椎名 そして生まれはシアトルですもんね(笑)。

 

玉袋 シアトル、渋谷でお坊ちゃんとして過ごして、三鷹でグレるというね。

 

椎名 アハハハハ! 俺、東京出てきたの遅かったから、三鷹って吉祥寺の隣のオシャレな街みたいなイメージがあったんですけど、そんな危ないところだったんだって、初めて知りましたよ。チャールストーマスが出てきちゃうのも納得っていう(笑)。

 

玉袋 ありゃ、悪すぎるよ!

 

ガンツ 三鷹をあのイメージで見ないでください!

 

玉袋 でも、ちょうど奥さんのマルティーナさんにもお会いできてね、お土産までもらっちゃってうれしかったよ。nWoのTシャツな。

 

ガンツ アリストトリストは、全部奥さんがプロデュースしてるんですよね。

 

椎名 蝶野は奥さんがスタイリングをプロデュースしてからカッコよくなったもんね。

 

玉袋 それまでもカッコ良かったけどさ、白いももひきみてえなコスチュームだったからな。でもよ、三鷹の不良時代の話が面白すぎて、夏男なのにG1の話までたどり着かなかったからな。

 

椎名 一つ一つのエピソードが丁寧なんですよね。

 

ガンツ ディテールが細かいんですよ。

 

椎名 あの辺が、小技を大事にする蝶野のスタイルだよね(笑)。

 

玉袋 今回の蝶野さんの話で、三銃士の姿が見えてきたよね。組長が新日辞めてUWFに行くって多摩川土手で新弟子に伝えるくだりは最高だよ! 破壊王は高田さんに付いてUWF行くつもりだったのに寝坊して行かなかったとか、武藤さんが組長の話聞かねえで、空見てたとかさ。

 

ガンツ やっぱり武藤さんは大物ですよね(笑)。

 

玉袋 武藤さんは「三銃士でひとくくりにされるの、すげえ迷惑だった」って言うからね。

 

椎名 心外だって言ってましたよね(笑)。

 

ガンツ こっちは海外で売れてるのに一緒にすんなって(笑)。

 

椎名 武藤さんがトップ張ってる頃、橋本はカナダで女の子にサイン求められたとき、オ○○コのマーク書いて強制送還されそうになったんだもんね(笑)。

 

玉袋 国辱だよ!(笑)。

 

ガンツ でも、三銃士って、あれだけの個性派3人がよく集まりましたよね。

 

玉袋 それぞれが別の国で海外修行して、それが日本に帰ってきて旋風を起こすっていうところが好きだよ。でも、蝶野さんが行ったヨーロッパマットっていうのはきつかったんじゃねえの?

 

ガンツ 海外修行の楽しさはまったくなかったって言ってましたもんね。

 

椎名 その割には奥さんつかまえてるけどね(笑)。

 

玉袋 でも、ヨーロッパマットは暗いって言ってたもんな。武藤さんが行ってたフロリダみてえに陽気じゃねえんだから。フロリダ行ったら、みんな「日本に帰りたくねえ」って言うのにさ。

 

椎名 天龍さんとかね(笑)。

 

玉袋 カブキさんにしても、マサ(斎藤)さんにしても、キラー・カーンさんにしても、みんな「フロリダは最高だった」って言うもんな。なのにヨーロッパマットはカタかったっていう。本当にかてえっていう(笑)。

 

ガンツ 「ジョー大剛さんルートで行ったのが間違えだった」とか言ってましたもんね(笑)。

 

椎名 あの新日のレスラーがヨーロッパに行くのが、もともと国際プロレスの流れだったって初めて知ったね。

 

玉袋 吉原(功)さんが開拓したルートだったんだよな。

 

ガンツ でも、欧州修行があったからこそ、独特の蝶野スタイルができあがったんでしょうね。

 

椎名 ひとりだけ渋かったもんね。あの派手な技がポンポン飛び出してた90年代に、蝶野はケンカキックとSTFとトップロープからのショルダーアタックだもん。わざわざトップロープに上がって、ショルダーアタックする? っていう(笑)。

 

玉袋 でも、東京もんのプロレスラーなんだろうな。試合スタイルもそんな感じがするよ。

 

椎名 アーバンプロレスですよね。都会的な感じがしますもん。

 

玉袋 しゃべり方だってそうだし。いま思い返してみると、リングの上のファイトスタイルも東京スタイルだったっていう気がするな。

 

椎名 棚橋とかからは、東京っぽさなんか、全然感じないもんね(笑)。

 

玉袋 あれ、岐阜かどっかだろ? 感じるわけねえよ!(笑)。

 

ガンツ 蝶野さんは、日本では珍しいタイプのレスラーですよね。

 

玉袋 新日本では最後、マッチメイカーまでいったっていう話じゃない? そこらへんの話も聞いてみたかったね。

 

ガンツ 蝶野さん自身は、会社の実権とかまったく興味がなかったのに、武藤さんと破壊王が出ていっちゃったおかげで、上に立たざるをえなくなっちゃったという。

 

玉袋 そうなんだよな、野心ねえんだよ。それが素敵なんだよ、話聞いてても。

 

ガンツ 野心はないけど、与えられたところで自分のルールをしっかり敷いて、うまいことやるっていう。

 

玉袋 プロフェッショナルだよな、蝶野さんは。

 

椎名 カッコいいね。

 

ガンツ 合宿所の寮長時代は、道場も全部自分のルールにしちゃったんですよね。

 

玉袋 あの話もおもしろい。頭いいよ。あとは若い衆にやらせて、自分は遊びまわってるとかさ。

 

ガンツ クレバーな人の上に立つ不良ですよね(笑)。

 

椎名 武藤さんはカッコいいけど、ああはなれないっていうのがあるじゃないですか? スーパーマンすぎちゃって。

 

玉袋 武藤さんも頭いいんだけど、蝶野さんはまた違うよね。武藤さんは天然が入ってるじゃない。蝶野さんは天然の武藤さんと、ぶっ飛んでる破壊王に挟まれちゃってるんだよ。

 

椎名 いつも笑いをこらえなきゃいけないっていう(笑)。

 

玉袋 「時は来た!」のときからそうだもんな。

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