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  • 2014.08.28

語ろう! 山本小鉄変態座談会【後編】「プロレスファンはみんな小鉄学級の児童だよ!」

浅草キッドの玉袋筋太郎、構成作家・椎名基樹、格闘技ライター・堀江ガンツの“変態”3人が、酒を飲みながら居酒屋で好き勝手に語りまくる変態座談会。今回は、8月下旬のKAMINOGE Vol.33 でも特集されている鬼軍曹・山本小鉄さんの思い出を語り合います!

※前編はこちら

 

ガンツ さて、前回に引き続き、山本小鉄さんについて語っていこうと思いますけど。
 
玉袋 小鉄さんの何がいいって、正義漢、熱血漢っていうのもあるんだけど、娘さんの話をしているときの小鉄さんの一生懸命さがいいんだよ。ホント、娘さんが好きで。学習院行かせるんだよな。
 
ガンツ 「今日は娘が生まれて何日目」って、全部言えるんですよね。
 
椎名 へえ! 娘大好き。
 
玉袋 お嬢さんはやっぱりホントに愛してたよね。もちろんすげえ愛妻家だし。また家族とはべつに「ボクには新日本プロレスというファミリーがありますから」って、話をするじゃん? 小鉄さんはいいよ。
 
ガンツ だから、今回『KAMINOGE』で、前田日明と小鉄さんの奥さんの対談をやったんですよ。
 
玉袋 いいね~!
 
ガンツ 奥さんは、小鉄さんが亡くなってから、小鉄さんの話をするのが初めてなんですよ。
 
玉袋 そんなの読んだら泣くよ! だって、前田が長州の顔面蹴って謹慎処分になったときだって、「ハッキリ言ってね、あのとき前田を擁護したのはボクだけですよ」って言うもんね。そこは、小鉄さんと前田さんの間には、親子みてえな絆があったと思うんだよ。前田日明にとって小鉄さんはオヤジだろ? だから、あの家族的な雰囲気の昭和の新日っていうのがさ、作っていた部分っていうのはたまらんよね。
 
椎名 前田さんはお父さんを求めて三千里みたいなところありますもんね。
 
玉袋 そうだよ! でも、自分が父になったんだからさ、そのときのことを思うと、もっとあの人たちを前田さんは誰にも汚されたくないって思っていると思うよ。
 
ガンツ だから、今回も凄い感動的な対談になったんですよ。
 
玉袋 俺、『浪速のロッキーを捨てた男』っていうのを読んでさ。読んだ?

椎名 読んでないです。
 
玉袋 あれも最高傑作なんだよ。津田オーナーと赤井英和の関係なんだけど、タクシーの運転手をやりながらジムを作った津田さんと、高校時代から「ボクにも教えてください」って来た赤井が、西成の公園で青空ボクシングやってたっていう。だけど、2人はこう離れていく。で、小鉄さんとの関係は、まあ小鉄さんはジムの会長でもねえし、番頭格でいるんだけど。猪木と前田はこう離れていくのと重なってね。そういうところで言うと、新日本プロレスというジムに小鉄さんがいるかいないかで、違うんだよな。だって、利益じゃねえもん。津田会長は自分の人生の幸せも考えて、利益でロッキーを捨てちゃったんだよ、赤井を。
 
椎名 そうなんですか。
 
玉袋 そうなんだよ。うん、椎名先生、あれおもしろいから読んだほうがいいよ。でも、小鉄さんの場合は鬼軍曹というポジションを全うしたということで言えば、まあクーデターとかあったけど、やっぱ凄いね。そりゃあ前田さんが「俺が一番可愛がられた」って言うと思うよね。
 
ガンツ だって、それからずいぶんあとの世代になって、真壁刀義あたりも「小鉄さんに救われた」って言いますしね。
 
椎名 ああ、言ってたね。
 
玉袋 だから、世の中には小鉄イズムが足りないというか、その恩恵を受ける若者と、その感受性がねえというかさ。そこに物足りなさを感じるんだよ。

ガンツ あと、小鉄さんと言えば、練習ですよね。
 
玉袋 「いまでもやってますよ~」って、会うたびに言ってたもん。
 
椎名 亡くなるまで、ずっといい身体してたもんね。
 
ガンツ だって、あの長州力が新日本に入って、一番驚いたのが小鉄さんの身体だって言いますもんね。背はちっちゃいのに、もの凄い胸板してるって。
 
玉袋 あの頃のヤマハブラザーズの2人はやべえって!
 
ガンツ オリンピックとかアマレスの国際大会で、海外でいろいろ強いヤツを見ている長州が、「どんな練習したら、こんな身体になるんだ?」って。
 
玉袋 いいよね~。
 
ガンツ 肉体がすでにカマしになってるという。オリンピックに出て、プロレスに入ってきた人に、「どうだ、この身体は」って(笑)。

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