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  • 2014.06.22

重大発表!?  “GK”金沢克彦氏がなにやら所信表明!!

「変化を恐れてはいけない。安住の地を求めてはいけない!」

この1~2年、プロレス会場や会場周辺でファンの人たちから声をかけられたり、記念撮影をリクエストされるとき、話しかけられる内容がずいぶんと変化してきた。

「ブログ楽しみに読んでます」

「サムライTVで観てますよ」

「中西ランド(テレ朝動画)の金沢さんですよね?」

べつに嫌ではないし、声をかけてくれるファンが明らかに女子中学生とおぼしき、若すぎる世代であったりするから思わず苦笑いも出てしまう。プロレス会場の空気もそうだが、ファン層もガラリと変わった。とくに、新日本プロレスの会場は、この数年で観客の平均年齢が5歳は若返ったのではないだろうか?

少なくとも、この5年ほど「ゴングの金沢さんですよね?」とか、「ゴングを復活させてください!」というマニア層の声はほとんど聞かれなくなってきた。ごくごくたまに、「僕はゴングじゃなきゃダメなんです。金沢さん、なんとしてもゴングをまた始めてください」という切実な声を聞くと、困ってしまう。

そういう場合は、「いま出版業界は不況だし、紙の時代じゃないんだよ。なかなか難しい問題なんだなあ」とストレートに返答するようにしてきた。そう、気がつくと私の故郷である『週刊ゴング』が休刊となってから、すでに7年という歳月が流れた。十年一昔と言うことわざがあるが、現代では五年一昔と言ったほうが適切であるような気がする。

だから、いまの若いファンのなかにはかつて『週刊ゴング』という雑誌が存在したことさえ知らない世代がいる。なぜ、私にGK(=ゴング金沢)という呼称が付いているのか知らない世代もいる。そこが少し寂しい気もするが、私自身はいまの気楽な立場……適度に仕事をしつつ、変わりゆく新日本マットを中心にプロレス界を自由に眺めている状況を楽しんでいるというのが、本音なのである。

ところが、昨年秋口になって、私の周囲に突然波風を立て始めた人物がいる。編集集団『ペールワンズ』代表で、月刊書籍『KAMINOGE』編集長の井上崇宏氏だ。まあ、私にとっては業界内でも信用できる男として、彼は3本の指に入る。そんな彼の口癖は「自分たちの媒体を持ちたい」だった。『KAMINOGE』は2011年12月の創刊から現在に至るまで、月刊で継続発行しているのだから、立派に彼らが有する媒体だろう。だけど、彼にはまだまだ物足りないらしい。

「もっと“いま”を伝えたい。そのためには雑誌かムックでなければ難しい。しかも、そこに伝統・歴史という絶対的な信用が欲しいんです。だから金沢さん、一緒にやりましょう! それって金沢さんがいなければ成立しない話なんです」

「俺はもうシンドイって、52歳だよ。体力が落ちてくると、気力も落ちてくるものなんだ」

「何を言ってるんですか! まだ老けこむトシでもないし、隠居している場合じゃないでしょう! もう勝手に準備を始めますから。一緒に“勝ち戦”に臨みましょう」

この“勝ち戦”という言葉には惹かれるものがあった。いつの間にか私がどこかに置き忘れていたものなのかもしれない。

「闘う前に負けることを考えるヤツがどこにいる!? このバカやろ―!!」

アントニオ猪木の名言が甦ってくるではないか。私のなかで、ほぼ覚悟は決まっていた。

5月下旬、井上氏から連絡が入った。

「ほぼ決まりました。自分が責任をもって、たとえ泥水をすすってもがんばりますから。歴史と伝統の名のもとに、それでいながら新しいものを作っていきましょう!」

もう、こうなると天命である。変化を恐れてはいけない。安住の地を求めてはいけない。

リニューアルした誌面を引っ提げて、みなさんの前に帰っていこうと思う。
 
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