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  • 2014.08.14

9.20 UFCで5年ぶりの日本マット参戦! マキシモ・ブランコインタビュー「日本は本当に最高! 日本のために闘いマス!」

今週から、9.20 UFC日本大会に出場するファイターに連続インタビュー! まずは、第1試合でダニエル・フッカーと対戦する、真騎士ことマキシモ・ブランコが登場! ベネズエラ出身で高校・大学時代を日本で過ごし、プロ格闘家となってからは、SRC(戦極)のライト級トップファイターとして活躍。SRC活動休止後は、ストライクフォース、UFCへと戦場を移すが、北米では2勝4敗と、なかなか本領を発揮できていない状況だ。約5年ぶりの“ホーム”日本で、捲土重来を期す、マキシにアライアンスでの練習後、話を聞いてみた。

「アメリカに行って、自分が死ぬまで暮らす場所は日本だとわかった」

──マキシ選手、おひさしぶりです! 元気ですか?

 

マキシモ 元気です。いつも元気!(笑)。

 

──9.20 UFC日本大会出場が決まりましたけど、前回日本で試合をしたのは20101230日の『戦極 Soul of Fight』以来ですから、約5年ぶりの日本になりますね。

 

マキシモ そうですね~。日本の皆さん、お待たせしマシタ! マキシモ・ブランコが帰ってきました。まあ、ずっと日本に住んでるんですけどね(笑)。

 

──でも、4年前にストライクフォースと契約したとき、今後はアメリカに住むって言ってましたよね? いつの間に、日本に帰ってきてたんですか?

 

マキシモ アメリカに住もうと思ったけど、失敗シタ!(笑)。

 

──失敗しましたか(笑)。

 

マキシモ アメリカ、合わない! もう、びっくりしたよ。

 

──アメリカはどれくらいいたんですか?

 

マキシモ アメリカは1年ぐらいいたかな? でも、すぐ日本に帰りたくなって、ホームシックになった! も~う、ずっと帰りたかった。

──アメリカはどこにいたんですか?

 

マキシモ いろんなところにいた。ロサンゼルス、ラスベガス、マイアミ、全部回った。

 

──いろんなジムを転々としながら。

 

マキシモ そうです。いろんなジムに行って、いろんなジムで友だち(になる人を)探そうと思ったけど、いなかった。

 

──アメリカでは友だちできず(笑)。

 

マキシモ 友だちはみ~んな日本。ずっとさみしかったヨ~。

 

──向こうで彼女とかはできなかったんですか?

 

マキシモ 彼女はできたけど。

 

──彼女だけはできたんだ(笑)。

 

マキシモ いや、女友達(笑)。でも、長く続かない。それはダメだね。

 

──全米を点々としていたら、続かないと(笑)。

 

マキシモ そうそう。そしてまたさみしくなった。ずっと帰りたかったから。大変だったですね。

 

──向こうの生活にも合いませんでしたか?

 

マキシモ 気候が合わないし、空気が合わない。食べ物は合わないし、言葉も合わないし、何も合わなかった! もう、大失敗です(苦笑)。

 

──でも、マイアミのほうなんて、カリブ海も近くて、故郷ベネズエラに近い気候じゃないんですか?

 

マキシモ 間違えた、マイアミ行ってない!

 

──行ってないのか(笑)。

 

マキシモ いろんなところに行ったから、間違えた。行ったのは、ニューヨーク!

 

──寒いニューヨークと、暖かいマイアミじゃ、全然違いますね(笑)。向こうでは、ファイターとしての調子も上がらなかった?

 

マキシモ やっぱり思ったんだけど、いままでずっと一緒に練習してきたパートナーがいないと、本当にためになる練習にならないなって気づいた。ずっと一緒にやってきた人と練習したほうが強くなる!

 

──やっぱり、コーチもパートナーもより親身になってやってくれるというか。

 

マキシモ そうそう。向こうではみんな、パートナーというより“敵”ばっかりだった。敵と練習するって、凄くやりにくい。毎日、試合って感じ。それはキツいね(苦笑)。

 

──毎日、道場破りしてるみたいな(笑)。

 

マキシモ 毎日、殴り合いだもん、信じられないよ~。

 

──やっぱり、どこかに所属したわけじゃなく、出稽古に次ぐ出稽古だから、そうだったんですかね。

 

マキシモ なんか、リスペクトされなくて、強くやるしかないみたいな感じ。もう疲れた。日本では、お互いリスペクトしながらやるから、リラックス。そんな強くやらなくても、いい練習できる。

 

──向こうでは行くところ、行くところで、洗礼を受けて。

 

マキシモ もう敵ばかり。もう昔のことだから、忘れたけどね。

 

──アメリカにいたのって、2年ぐらい前ですか?

 

マキシモ もう3年ぐらい前ですね。おかげさまで、時間は早く経つ。日本に帰ってきてからの3年間は幸せ。あ、そうだ! ちょうど昨日、日本のビザをゲットしたんですよ。見てください(と言って、ビザを見せる)。3年ビザ。ウソじゃないからね。ワタシ、よくウソつきだと思われるけど。

 

──ウソつきだと思われてますか(笑)。

 

マキシモ 「アメリカに住みます」とか言ってて、すぐ帰ってくるから、ウソつきって言われる。送別会10回くらいやってもらったのに(笑)。

 

──アメリカに行く行く詐欺(笑)。

 

マキシモ でも、この3年ビザが終わったら、日本の永住権取る。ずっと日本にいたいから。アメリカに行って良かったのは、「自分が一生、死ぬまで暮らしたい場所」がわかったこと。アメリカに行く前は、自分の人生、これからどうしたらいいかわからなかった。将来、ベネズエラに帰るか、アメリカでずっと暮らすか、迷ってた。でも、アメリカに行って気づいた。どこに自分がずっといたいのか、誰と一緒にいたいのか、何を食べて暮らしたいのか、全部わかった。それは間違いなく日本。死ぬまで日本。これからはずっと日本のために、日本を背負って闘いマス!

 

──どこが、そこまで「日本がいい」と思ったんですか?

 

マキシモ 全部ですね。街がきれい、人がやさしい、食べ物はおいしい、日本最高ですね。毎日思う。朝起きると、「ああ、今日も日本にいられて幸せだな」って。あとは、日本はいろんな“ドア”がある。ひとつのドアが閉められても、まだ他にドアがある。ひとつの道だけじゃなくて、いろんな道がある。チャンスが多い。そこが好き。向こうは、あまりチャンスがない。

 

──アメリカこそ、自由の国でいろんなチャンスがありそうですけど、そうは感じなかったんですか。

 

マキシモ アメリカはいろんな人がいるだけ。それぞれが与えられた道は少ない。だって、どんなことをやるのにも、ちゃんとした英語が話せなかったら、その時点でもうダメ。

 

──あ~、なるほど。

 

マキシモ ワタシ、アメリカ行く前は、英語うまいと思ってた。自信あった。でも、あっち行ったら、通じなかった。自分の英語が通じないのショックだったよ~(苦笑)。

 

──確かに、向こうは英語がしゃべれることが、まずスタート地点みたいなところありますもんね。

 

マキシモ つらかったですね。もう一回、ゼロからスタートって感じ。日本に初めて来たときと、同じ状態だった。もうワタシ、初めて日本に来てから15年だよ? もちろん最初は言葉わからなくて大変だったけど、アメリカに行ったら、また同じことになった。

 

──なるほど。

 

マキシモ この歳になって、ゼロからしたくないよ~。もう充分だよ。ゼロからスタートいらない。バイバ~イ!

 

──バイバイ(笑)。

 

マキシモ 日本でいろんなこと乗り越えて、やっとここまで来れたからね。苦しむ時代は終わった。楽しむしかない!

 

──これからが、ファイターとしてもいい時期ですもんね。

 

マキシモ うん。これからは、俳優としてがんばる!

 

──なぜだ!(笑)。

 

マキシモ 映画出たり、CM出たり、モデルやったりしたい。闘うのは、そこにつながるための「橋」。プロのファイターっていうのは、若いうちにしかできない。だから、早くチャンピオンになって、次の世界へのチケットが欲しい。だからUFCのベルト獲ったら、違う仕事する。防衛したりしない。大変だもん(笑)。早くベルト欲しい。

 

──先ほどは「アメリカが合わない」という話でしたけど、UFCという戦場についてはどう思いましたか? アメリカの格闘技イベントですけど。

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