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  • 2014.08.07

8・17両国大会直前! KO-D無差別級王者にしてDDTの強さの象徴! HARASHIMAインタビュー(前編)「昔から強さへのあこがれはあったんです。大学時代に柔道やレスリングじゃなく学生プロレスを選んだのも、強くなれる練習ができたからですよ」

 7月20日、DDTの後楽園ホール大会で行なわれたKO-D無差別級選手権、HARASHIMA(王者)vsケニー・オメガ(挑戦者)。 この試合の勝者は、8月17日、DDT両国国技館大会『両国ピーターパン2014~人生変えちゃう夏かもね!』のメインイベントで行なわれるKO-Dタイトルマッチで、王者としてユニオンプロレスの木高イサミを迎え撃つこととなっていた。しかし、HARASHIMAvsケニーはまさかの両者KO。そこでイサミの提案により、両国のメインはHARASHIMAvsケニーvsイサミの3WAYで行なわれることになった。
 DDTのエースは両国を控え、何を思うのか? そして「DDTの強さの象徴」と言われるHARASHIMAのベースになっている、「ヒーロー流格闘術」とは何か
(収録日:2014年8月2日)


「両国のメインの3WAY、これはホントにシビアなサバイバルマッチになりますよ」

――8・17DDT両国大会目前ということで、両国でメインを務めるKO-D無差別級王者・HARASHIMAさんにお話を聞きに来たんですが、こういう煽りとか必要ないんじゃないかっていうぐらい(笑)、チケットが売れてるそうで。

HARASHIMA(以下、HARA) 今回はそうみたいですね。どうせなら前売り完売を目指したいです。ホントに、自分が持ってた手売り用のチケットを、会社から「返してくれないか」って言われるぐらいですから。

――いい席から売れていって、あとは2階席B・2階席Cしか残ってないみたいですね。DDTはいままでも夏のビッグマッチをやってましたけど、前売り段階でここまでの人気ってのはなかったと思います。今年の売れ行きが好調なのは何が原因だと思います?

HARA 飯伏(幸太)が新日本との2団体所属になって、新日本のファンがDDTに来てるのもあるし、DDTのやってきたことが世間に届いてきたのかなっていうのはありますね。

――いま、一般メディアでプロレスが紹介されてるとき、だいたい新日本かDDTってイメージですからね。

HARA ああ、それは嬉しいですね。もっと上を目指さないといけないですけど。

――お客さんが増えるとやっぱり、やり甲斐も違ってきます?

HARA お客さんが多くても少なくても、自分は気にせず試合をするだけです(笑顔で)。

――完璧な答え、ありがとうございます(笑)。

HARA プロレスをすることは好きだし、大きい会場でも小さい会場でもそれは変わらないですよ。でも自分が信じてやってきたことが評価されてるのはもちろん嬉しいです。それに、自分はDDTにレスラーとして入る前はリング屋としてこの団体を見てたんで、団体の成長過程を見てるんですよね。だからいま、お客さんが増えてるのは嬉しいです。

――なるほど。試合の話をすると、7月の後楽園では、KO-D王者・HARASHIMAさんにケニー・オメガ選手が挑戦しました。ここで勝ったほうが王者として両国に立つというシチュエーションでの試合でしたが、壮絶な試合でしたね。

HARA はい。キツかったですね。

――いきなり余談なんですけど、HARASHIMAさんはあの試合で、いま話題の技である「垂直落下式リーマンショック」(腕決め式DDT)をもう自分の技にしてましたね(笑)。

HARA ああ(笑)。いや、あそこはもう、切羽詰ってて、ホントに思いつきで。

――できるものは全部やろうと。

HARA あの技、ホントに危なくて。ボクはスーパー・ササダンゴ・マシンとやったときにあれを3回食らったんですけど、試合終わったあとからずっと、一週間以上首が痛くて。背中とかもまだ痛いし。

――そんな恐ろしい技だったとは……。ササダンゴ戦の時点でもう、HARASHIMAさんもお返しに決めてましたね。

HARA のちにササダンゴに会ったときに、「一週間、首が動かなかったね」ってお互い言ってましたからね(苦笑)。

――そんな危険な技を出してもケニー選手は仕留め切れず、両者KOとなりました。そこに挑戦者決定トーナメントを勝ち上がった木高イサミ選手が「両国ではみんなまとめてやろう」と提案し、3WAYマッチが決まりましたね。

HARA はい。

――しかもイサミ選手が「ケニーにもHARASHIMAさんにも勝ちたい」ということで、ひとり負けたら終了ではなく、ひとり残るまで勝ち残り式の3WAYになって。この形式は、HARASHIMAさん的にはどうですか?

HARA ケニーにはこないだ、負けてないけど勝ってもいないんで。「望むところだ」っていうのはありますよね。すっきりと2人に勝ちたいです。最後のひとりになるまで闘うっていうのは、やるべきことだと思います。

――3WAYが決まった瞬間は、会場では少しブーイングがありましたね。

HARA ありましたね。でもそこは覆したいというか、なんで嫌がるのかはちょっと理解できないです。3人いる中で、まず強い2人が残って、さらに強いひとりが残るんだから、それでいいじゃんって思いますけどね。

――「ビッグマッチのメインはシングルであるべき」っていう固定観念があるのかもしれないですね。3WAYっていう形式についてはどうですか? あんまり経験はない……と思ったら、取材の前日のビアガーデンプロレスのメインがちょうど、スマイルスカッシュ(HARAHSIMA、ヤス・ウラノ、彰人)の3WAYでしたけど。

HARA はい、昨日やりました(笑)。ただ、昨日はひとり勝てば終わりだし、ウラノくんはああいう試合だと「漁夫の利を得てやろう」みたいな闘い方を積極的にしてくるんで、また違いますよね。両国の3WAYは、3人ともそういう闘い方はしないと思うんで。

――3人とも正統派というか。

HARA だから、普通の「ひとり勝ったら終了」っていう3WAYだと、自分以外の2人で闘ってて、どっちかがフォールしたらカットしないといけないじゃないですか。でも勝ち残りだとそういう場合に止める必要はないんで、闘い方はまったく変わってくると思うんですよね。

――極端な話、勝ち残り方式だと、残り2人が消耗しあうのを見ててもいいわけですもんね。HARASHIMAさんはそんなことはしないでしょうけど。

HARA だから、昨日の3WAYではボクが勝ちましたけど、両国の参考にはまったくならないですね。リング上で2人の敵を見ないといけないな、ぐらいの参考にはしますけど。でもホントに両国のメインはシビアなサバイバルマッチになりますよ。

――ケニー選手、イサミ選手はかなりタイプが違いますけど、その2人を同時に相手にするのは難しそうですよね。

HARA ケニーとは何度もやって、パワーでもスピードでも圧倒されて。調べたらボクの1勝5敗なんですよね。なかなか勝てないんだけど、ただ、何度もシングルをやってるぶん、手の内はわかってるというか。非常に危険な相手ってことも含めて、ケニーのことは理解できてるつもりなんですよ。ただイサミに関して言えばシングルをやったことがないんですよね。さらに言うなら、何度か対戦したことはあるんだけど、そのほとんどがリングのない場所で。

――路上プロレスで当たることが多いんですね。

HARA だから、ホントにデータがないというか。もちろん試合を観て、「凄くお客さんを惹きつける試合をする」って印象はあります。あと、体格は小さいけど、ハートが凄いですよね。

――ちょっと前に、イサミさんにもインタビューして、「イサミさんがHARASHIMAさんに勝ってる部分はどこだと思いますか?」って聞いたんですよ。そしたら「HARASHIMAさんは他団体の経験がほとんどないけど、自分はいろんな団体に出てるし、いろんな試合形式もやってるので、そういう意味での経験値は上回っている」というのは言ってましたね。

HARA それは確かにそうですね。ボクはイサミみたいに蛍光灯デスマッチもやったことないですし。他団体のベルトも巻いたこともないですし。

――でも、そのときも言ったんですけど、HARASHIMAさんは最近ほぼDDTにしか出ないとはいえ、昨年の大晦日にDDT・KAIENTAI-DOJO・大日本でやった『3団体最強決定トーナメント』でも優勝してますからね。

HARA あれは完全に意地でしたね。DDTを代表する立場になってるんで、絶対負けられなかったです。

――あとは、さっき言ったように路上プロレスもわりと出てますし、一昨年の武道館で真壁刀義選手と組んでデスマッチやったときも、順応してますし、じつは何気になんでもできるんじゃないかっていう気もしますね。

HARA 新しいことやるのは好きなんですよ。

――その割に他団体に出ないってのは、自分の意志なんですか?
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