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  • 2016.12.01

GK金沢克彦コラム #128

GK金沢コラム連載第128回!! 「鈴木みのるへの回答と全日本両国大会」

鈴木みのるのツイッターでの批判にGKが回答!
そして11・27全日本両国大会を総括!!
 
先週のGK金沢克彦コラムは「時限爆弾」というタイトルのもと、ノアの11・23後楽園ホール大会で行なわれた『グローバル・リーグ戦2016』優勝決定戦でマサ北宮を破り鈴木みのるが優勝したこと。優勝を飾った鈴木が現GHC王者である中嶋勝彦をリングに呼び入れ、12・2後楽園ホールでの完全決着戦を宣言したこと。同時に、時限爆弾のスイッチは12月2日にセットされたことなどから、いろいろと推測、想像で書かせてもらった。

実際のところ当日、私は39.2度という高熱を発してしまったため、会場に直接取材に出向くことができずに、各媒体が詳細に掲載している試合展開、試合後のリング上の様子、バックステージでのコメント類をチェックしながら、ここ最近思っていることなども含めて、鈴木みのるのこと、鈴木軍のことなどを、書いている。

その原稿が『THE BIG FIGHT』にアップされたのは、11月25日の午後イチ。その日の夜、鈴木みのる本人がツイッタ―で私の原稿の内容に関して、次のようなツイ―トを残している。

GKのビッグファイトコラム…想像だけでこれだけ書けるのすげぇな。新日本しか見てないから、他所のことは適当に〜想像で〜【見下しながら】〜何となく〜決めつける。。。知ったかぶりはその辺にしとけよ。金取るならいい加減なこと書くなよ…
19:35 - 2016年11月25日


天下の鈴木みのるが、わざわざクレームをつけてきたのだから、答えかたはいくつも考えられた。たとえば、『THE BIG FIGHT』を運営している編集集団のペールワンズは大らかな人たちが多いので、「こういう事態なので、私が先週書いたコラムを、私個人のアメブロのほうであらためて全文掲載させてほしい」と頼めば、1週間後の最新コラムに更新したあとという条件付きであれば、オーケーしてくれたと思うのだ。

そんなこともチラッと考えたのだが、これは『THEBIG FIGHT』の『GK金沢克彦コラム』から起こったことなので、やはりこの同じ場で私からの見解を記しておこうと決めた。

私の場合、とくに今年に入ってから新日本プロレス関係の仕事のオファーが急速に増えたため、どうしても現場取材は新日本中心となっている。テレビ解説、原稿問わずである。

必然的に、昨年よりもプロレスリング・ノア、全日本プロレス、WRESTLE-1、ZERO1などの会場へ行く回数は減ってしまった。そこをどう補うかといえば、まさにこのネット社会だから、後日CS放送を見たり、オフィシャルサイト、携帯サイトなど各種ネット媒体を片っ端からのぞいていくこと。

実際に現場観戦の模様をアップしているファンのブログなども大いに役立つ。

鈴木は「想像だけでこれだけ書けるのはすげぇな」と言っているが、まさに想像そのものである。それは現場に行こうが行くまいが、現実以上のものはなにも提示されていないからである。

たとえば、鈴木が「こっちの持っているもの、お前らの持っているもの、ぜんぶ懸けて12月2日にやってやる」と宣言したところで、ノアサイドが発表したノアvs鈴木軍の対抗戦カードは2日=後楽園ホールと、3日=ディファ有明の2日に分散されている。過去、プロレス界で「完全決着戦」なる言葉を何度聞いたことか? そこで完全決着などついた試しなどあるのだろうか?

それに加えて、まったく実体の見えない“時限爆弾”という存在。すべて想像で、可能性を書いていくしかないだろう。そのなかでも、過去を踏まえた思い入れというか、願望も入ってくる。鈴木みのるならこう考えているのではないか? 鈴木軍はこうなったら面白いのではないか? そうやって突きつめてみたとき、鈴木みのるが今後もノアでやるべきことより、2年前に新日本マットでやり残したことのほうが多いのではないか?

そういう思いを素直に書いただけ。知ったかぶりもなにもしていない。だって知らないのだから。だいたい、最近の鈴木はどこの媒体の取材にも、明確な答えは残していない。いま、なにかを聞いたところで答えが返ってくるとも思えない。

ここで、鈴木みのるのツイ―トのなかに、2つの大きな間違いがある。じつは、今回私が一番気になっていたのはその2つである。

 【見下しながら】と彼は書いている。これは看過できない、大ごとだ。今年で30年この仕事をやってきた私であるが、団体でいうなら取材対象がメジャーであろうが、インディーであろうが、女子プロレス団体であろうが、相手を見下したことは一度もない。

それが団体ではなく個人だとしても、相手がトップ選手であろうが、インディーの選手であろうが、デビューしたばかりの新人選手であろうが、それも同じ。リングに立つプロレスラーに対しては、つねにリスペクトだけは忘れずにきた。30年前からそうだし、いまもそうだし、今後も絶対に変わらない私の姿勢である。

もし、鈴木が「見下しながら」と感じたのだとすれば、それは彼自身のなかにそう感じさせる材料がもともとあるからではないのか? つまり、思うようにいかないストレスとかイラ立ちがあるから、そう受け取ってしまうのでないだろうか?

もうひとつが、最後の「金取るなら、いい加減なこと書くなよ…」である。この『THE BIG FIGHT』は「〜プロレス・格闘技専門デジタルマガジン」として、2014年6月にスタートしているが、当初は私のコラム以外にも選手へのインタビュー企画、座談会ものなどがラインナップされており、それらをすべて読むためには会員登録が必要な有料コンテンツとなっていた。

ただし、その後、『ゴング』の発刊などにより、こちらのコンテンツになかなか手が回らなくなったようで、この1年ほどは私のコラムだけが有料コンテンツとして継続されている状況である。

それはさておき、「金取るなら、いい加減なこと書くなよ…」はものを書く人間に対して言うべき言葉ではない。金を取ろうが取るまいが、原稿料が1万円だろうが10万円だろうが、私のなかで区別、差別化はない。ものを書く人間は、それを公に送りだした時点ですべて平等だと思っているし、手抜きもいい加減も存在しない。

それに関しては、今から6年以上前、2010年7月、私がすべてのこだわりを断ち切ってアメーバ・オフィシャルブログをスタートさせた時点で答えが出ている。

「無料であろうが有料であろうが、ものを書くうえでの心構えはなにも変わらない」

それをブログで示したうえで、アメブロをスタートし今日に至っている。鈴木選手、そこは突っ込むところではないんですよ。

以上、「見下してる」、「金を取るなら」の2ヵ所に関しては、絶対に譲れないのでそこを鈴木みのるにきちんと理解してほしい。

もちろん、その他の部分……よほどマニアックな人間しか見ないであろう当コラムに鈴木みのる選手が敏感に反応し、ツイッターで堂々と批判をしたということは、まったく自分の考えや意にそぐわなかったからだろう。

そこの部分を無理に埋めようとは思わない。むしろ、鈴木みのるほどプロレスを考えている人間は二人といやしない――それを改めて思いしらされた感もあるのだ。

本来、もう少しシンプルに済まそうと思っていたのだが、やはり長くなってしまった。編集部のKさん、ここまで無料での掲載をよろしくお願いします。
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