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  • 2016.11.25

GK金沢克彦コラム #127

GK金沢コラム連載第127回!! 「時限爆弾」

いよいよノアvs鈴木軍最終決戦へ! 時限爆弾の答えとは?
いま、プロレス界では時限爆弾が流行っている。事の始まりは新日本プロレス『G1 CLIMAX 26』最終戦、8・14両国大会の休憩中に何気なくビジョンで流れたのが最初と言われているが、当初は意味不明、具体的事柄がなにも伝わってこないので、マスコミにしても(おそらくファンも)かるく受け流していた。

まあ、鈴木軍のボスである鈴木みのるから言わせると、そのずっと前から鈴木は時限爆弾のセットの話をしているから、「ヨソ(新日本)は俺のパクリだろ」と言っている。そこも一理あって、杉浦貴のノア裏切り→鈴木軍入り、金丸義信の潮﨑豪への裏切り→鈴木軍入りと鈴木の仕掛けた爆弾は過去いずれも爆発している。

そう言いつつも、新日本のビジョンで流れる時限爆弾のセットされた日が11・5大阪大会と具体性が増すにつれ、当初とは大違いでマスコミ以上にファンが敏感に反応した。内藤哲也が、「プロレスにおいて、想像できる時間が一番楽しい」とはまさにその通りで、その時限爆弾を確認するために、わざわざ首都圏から大阪まで足を運んだファンもいるほど。少なくとも、私の知っている範囲でも時限爆弾を生で観たくて(感じたくて)都内から大阪までやってきたファンが2人はいた。

2人しかいなかったのではなくて、私の知っている範囲で2人もいたのだから凄いと思うのだ。で、実際に時限爆弾として姿を現した男はカマイタチこと高橋ヒロムだった。これに関してはもちろん、喧々囂々。

「爆弾が小さすぎてガッカリした」
「ヒロムには色気があったし、スター性を感じた」

前者は、もっと大騒動を期待した者の声であり、後者は現実的で冷静な意見となるだろう。ただし、G1から煽りつづけていた時限爆弾だけに、当初からファンの予想の声のなかで一番多く聞かれたのは、「鈴木軍のカムバックか!?」というもの。たしかに、鈴木軍が約2年ぶりに新日本マットに凱旋というか総出で殴り込みを掛けてくればこれ以上のインパクトはない。ただし、実際に事が動く気配はまったくなかった。

では、自称・元祖時限爆弾犯人(?)の鈴木みのるが、またまた爆弾を仕掛けている宣言していた23日の後楽園ホール大会。これはなんとして足を運んでおかなければいけない。そう思っていたのだが、当日朝に39.2度の高熱に見舞われた私は取材を断念した。

厳密に言うと、朝39・2度あって、解熱剤熱鎮痛剤と風邪薬を飲んで昼には38度。それから、眠ってガンガンに汗をかきポカリスエットを飲みまくり午後5時半には36.8度まで下がった。

「よし下がった、後楽園ホールに行くぞ!」と気合を入れたところで、「バカじゃないの! 解熱剤が効いてるだけじゃない。こんな寒いのに出かけたらまた悪化するよ」と嫁さんに軽くたしなめられて、すぐに心が折れた。すぐに心が折れるということは、やはり体調が悪かったのだ。

というわけで、23日のホール大会は取材できなかったのだが、各媒体がかなり詳細に触れており、ファンブログのカクトウログなどにも詳しく掲載されていたので、全体像はわかってきた。セミのGHCタッグ選手権では、KES(デイビーボーイ・スミスJr&ランス・アーチャー)が、丸藤正道&矢野通を破り王者に返り咲いた。

注目のメインでは、『グローバル・リーグ戦2016』優勝決定戦が行なわれ鈴木みのるvsマサ北宮の顔合わせに。試合時間35分15秒というから相当な長期戦。それでいながら一進一退の白熱の攻防だったというから、北宮の急成長ぶりが伝わってくる。単なるマサさんのパクリから、本物のマサ斎藤ばりの分厚さを備えた男に変貌しつつあることを見せてくれた感じ。

ただし、結果的には鈴木の勝利。鈴木みのるがノアのシングル№1決定戦を制している。結局、時限爆弾は爆発しなかった。だが、試合後に鈴木みのるによって、時限爆弾のスイッチが押された。GHC王者・中嶋勝彦を呼び込んだ鈴木は、12月2日、後楽園ホールでの全面対抗戦、敗れたほうがリングを去るという条件を突きつけ、中嶋もそれを飲んだ。
 
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