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  • 2016.08.11

GK金沢克彦コラム #112

GK金沢コラム連載第112回!! 「G1優勝戦線の行方」

G1も残すところ両国3連戦! 
混沌とする優勝戦の行方を占う!

 遠いむかしにスタートしたようにさえ感じる(※実際は7・18札幌大会)、『G1 CLIMAX 26』もいよいよ佳境に入り、残すは8月1214日の両国国技館3連戦のみ。ここで、例年にない異常事態発生。その異常事態とは、Aブロック、Bブロックともに最終戦の優勝決定戦へ進出する選手が読めないこと。

 

 ふつう、ここまで来たらある程度見えてくるのが常識なのだが、ブロック首位で勝ち残る可能性をもつ選手が多数いること、今大会はいわゆる番狂わせ的に格上と思われていた選手を格下と見られていた選手が堂々と食ってしまう金星が続出していることから、よけいに読みづらくなっているのだ。

 

 A、B両ブロックともに最後の公式戦を控えて、試合順も出た。この試合順も大切だ。それを決める新日本サイドとしても、試合の組合せによる格を考慮したうえで、最後の最後までブロック代表が決まらない、つまりメインイベントが終わってようやくブロック代表が決定するような試合順を組む必要がある。

 

 あらゆるケースを想定してカード順が組まれているわけだが、今回ばかりはあまりに複雑でよくわからないかもしれない。ヘタをすれば、メインが消化試合になるなんてこともあるのかも? そういう可能性があるのかないのかも含めて、あらためて両国3連戦を前に、星取りと試合順、優勝戦進出の可能性を整理してみたい。
 

 まず、12日に行なわれるAブロック最終公式戦。公式戦の試合順は次のとおり。

 

第5試合 天山広吉vsSANADA

第6試合 真壁刀義vs石井智宏

第7試合 バッドラック・ファレvsタマ・トンガ

第8試合 後藤洋央紀vs丸藤正道

第9試合 棚橋弘至vsオカダ・カズチカ

 

 まず、天山(4点)、SANADA(6点)、真壁(8点)、石井(6点)、タマ(6点)の5選手は脱落。その他、ファレ(10点)、後藤(10点)、丸藤(10点)、棚橋(10点)、オカダ(10点)の5選手が同点で並んでいる。

 

 ここで大切なのは、どう考えても最高得点の12点で同点者が出るであろうこと。こうなると、直接対決の結果がカギとなってくる。

 

 まず、自分の勝利(プラス2点)を絶対条件として各選手がV戦進出可能なケースを見てみよう。

 

 ファレ=棚橋、後藤が敗れるか、または引分け。(※丸藤、オカダに勝っているため)

 丸藤=棚橋、ファレが敗れるか、または引分け。(※オカダに勝っているため)

 後藤=棚橋vsオカダ戦が引分け。(※ファレに勝っているが、棚橋、オカダに敗戦。ただし、点数で上まわるため)

 オカダ=ファレ、丸藤が敗戦か引分け。(※後藤には勝っているため)

 棚橋=オカダに勝てば決定(※唯一、自力進出が可能)
 

 唯一、自力進出可能な棚橋が絶対有利なのは間違いなく、他の4選手は他力本願となってくる。ただし、場合によっては直接対決の結果も踏まえて3選手が並ぶ可能性も残っているから厄介だ。

 ここで意外なデ―タを紹介したい。これを知ると、後藤の存在が俄然クローズアップされてくるからおもしろい。過去の棚橋vsオカダ戦の全シングル戦績は9戦して、4勝4敗1分け。初対戦は、岡田かずちかの海外遠征壮行試合となる2010年1月31日、ディファ有明での一騎打ちで、もちろん棚橋が勝っている(※勝負タイムは1404秒)。

 

 その後、オカダ・カズチカとしてIWGPヘビー級戦線に登場してからの両者の闘いは白熱し、第4戦目~9戦目……つまり今年の1・4東京ドームのIWGP戦まで6試合すべてが30分超えの激闘となっているのである。

 

第4戦目=2013年1月4日・東京ドーム、IWGPヘビー級選手権(3334秒、棚橋の勝利)。

第5戦目=2013年4月7日・両国国技館、IWGPヘビー級選手権(3141秒、オカダの勝利)

第6戦目=2013年8月10日・両国国技館、『G1 CLIMAX 23』Aブロック公式戦(30分、時間切れ引分け)

第7戦目=2013年1014日・両国国技館、IWGPヘビー級選手権(3517秒、オカダの勝利)

第8戦目=2015年1月4日・東京ドーム、IWGPヘビー級選手権(3057秒、棚橋の勝利)

第9戦目=2016年1月4日・東京ドーム、IWGPヘビー級選手権(3601秒、オカダの勝利)

 

 いやはや、凄まじいでしょう? 記録としても役に立つでしょう? それより、過去9戦して6戦が30分超えというのは驚異的。つまり棚橋vsオカダ戦が30分を超える可能性は6割6分6厘ということになる。

 

 極論すれば、後藤が丸藤を破った場合、後藤がファイナルへ進出する可能性が、6割6分6厘となるわけだ。というのも、後藤が開幕戦でファレに勝っているから、ファレの勝ち負けは関係なくなるのだ。

 

 ここで数字関係だけで予測するならAブロックの本命は棚橋、対抗は後藤となる。オカダ、棚橋との直接対決に敗れていながら、後藤が急浮上。一方、オカダはかなり不利な状況に置かれていることになる。

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