• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 2016.04.07

GK金沢克彦コラム #94

GK金沢コラム連載第94回!! 「ダラスの熱い日」

キンシャサが炸裂した4月1日!

シンスケ・ナカムラがついにWWEデビュー!!

 光陰矢の如し――ということわざがあるのだが、これがいまのプロレス界にはピッタリあてはまる。しかも、世界規模での話となるから時代は日々動いているのだ。

 

 4月1日(現地時間)、中邑真輔がシンスケ・ナカムラとしてWWE・NXT『テイクオーバー』(テキサス州ダラス)で日本ではエル・ジェネリコとしてお馴染みのサミ・ゼインを相手に鮮烈デビュー。その大会をフリ―となった飯伏幸太(飯伏プロレス研究所)がフナキと並んで観戦。

 

 さらに、ひと足先にWWEデビューを果たしているAJスタイルズは、クリス・ジェリコとの抗争を経て、4・3『レッスルマニア32』に初出場し、翌4日のRAW生中継で世界王座挑戦権を賭けた4WAY戦を勝ち抜いて、早くもWWE世界ヘビー級王者(ローマン・レインズ)への次期挑戦を決めた。

 

 たとえば、ちょうど1年前を振り返ってみたい。いま、新日本マットは4・10両国国技館大会へ向けて一直線という感じだが、昨年の同大会は4月5日に開催された。メインはIWGPヘビー級王者のAJスタイルズに『NEW JAPAN CUP 2015』(以下、NJC)優勝者の飯伏が初挑戦した大一番。インターコンチネンタル王者だった中邑は、NJC準優勝ながら存在感の薄くなりはじめた後藤洋央紀を「透明人間」と挑発し、自身のタイトル戦線に半ば強引に引きずりこんだ。オカダ・カズチカはIWGP奪還の前に壁となっていたバッドラック・ファレと抗争中。

 

 いま、もっとも旬である内藤哲也は、さまざまな前哨戦に絡みながらもタイトル挑戦とは無縁のため、その気配を消していた。

 

 結果として、飯伏は完敗。またも圧倒的な強さを見せたAJだったが、試合後にオカダが乱入しレインメーカーでAJをノックアウト。2カ月後の大阪城ホール大会でのIWGP挑戦権をもぎ取った。中邑は6人タッグ前終戦で後藤にフォール負け。これによって後藤が5・3福岡大会でのインターコンチネンタル王座挑戦を決めている。この試合で後藤のパートナーを務めたのは真壁刀義と内藤。中邑のパートナーは石井智宏(※当時、NEVER無差別級王者)とYOSHI-HASHI。真壁と石井もNEVER王座をめぐって抗争中であり、やはり内藤は蚊帳の外。気配を消さざるを得なかったのだ。

 

 それから1年後、IWGP王者だったAJはWWE世界ヘビー級王座に挑もうとしており、中邑はWWEデビュー戦を飾った。後藤はCHAOSのメンバーとなり、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを結成した内藤はいま新日本マットの中心、主役の座にいる。

 

 また、飯伏は4月2日のダラスで開催されたインディー興行で2試合を行なった。そのうち6人タッグでは、新日本の4・10両国でKUSHIDAの保持するIWGPジュニア王座にいきなり挑戦するウィル・オスプレイと対戦し、素晴らしい空中戦の競演を披露した。結果も重要だ。シットダウン式ラストライドで飯伏がオスプレイをピンフォ―ル。

 

 初来日前からCHAOSのメンバーとして発表されているオスプレイは当然、新日本マットを主戦場としていくものと思われる。そのオスプレイを破っているのだから、飯伏も今後ふたたび新日本への登場があるかもしれない。そんな予感も抱かせるのだ。

 

 光陰矢の如し――まったく予測不能、だれも止まっていない。この流れに取り残されてはいけない。だから、ワタクシ金沢も動いた!(笑)。はい、WWEネットワークに入会したのだ。なぜって、入らないと中邑のデビュー戦が見られないから。ブロック・レスナ―、ランディー・オートン、ジョン・シーナは知っていても、ローマン・レインズやエリック・ローワンを知らない私。みんなが、WWEとか『レッスルマニア』の話をしていても、「?」だらけでさっぱりついていけない私。

 

 べつに、そんな私でもいいと思っていたのだが、やはりシンスケ・ナカムラがいるとなると別なのである。あ、ちなみに、『新日本プロレスワールド』はもう1年くらい前から入っているので、私は裏切り者ではない(笑)。

 

 さて、ここまで前置きのような本筋のような感じでなぞってみたが、やはりメインは中邑のデビュー戦となる。シンスケ・ナカムラvsサミ・ゼイン、勝負タイムは20分8秒。観客総立ちの完全に出来上がった会場の空気、英語のアナウンス、もちろん英語でのコールやチャント。それらを除けば、そこにいるのは中邑真輔そのもの。コスチュームもリングネームも、試合展開も中邑そのもの。

 

 また、対戦相手がドラゴンゲートやDDTに参戦経験があり、日本のプロレススタイルに精通しているゼインだったこともあり、まるでインターコンチネンタル選手権を観ているような感覚の素晴らしい試合だった。

>