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  • 2016.01.01

GK金沢克彦コラム #80

GK金沢コラム連載第80回!! 「本間朋晃のニュージャパンドリーム」

2015年大ブレイクした男、
本間朋晃が掴もうとしている夢とは?

 本来、当コラムは毎週木曜日の正午更新というのが原則となっている。2015年最後の木曜日はこともあろうに1231日の大晦日。そこで、このGKコラムが私の仕事収めとなるはずだったのに、1月15日発売予定の『別冊ゴング』の仕事が入り予想以上の大苦戦。いま現在は、2015年なのだが、あと30分で年が明けて2016年に突入してしまうという事態なのである。

 

 というわけで、仕事収めのつもりが仕事始めのGKコラムとなってしまった。大変失礼しました。心よりお詫びするとともに、2016年もよろしくお願い申し上げます。

 

 さて、新年に相応しい話題を模索していたところ、私の頭に浮かんできたのは底抜けに明るい真っ黒に日焼けした男の顔だった。11月末~12月頭にかけて、ちょっとしたスキャンダルに巻きこまれながら、まったくそれを感じさせない男。リングを降りたら、いつも人懐っこい笑顔を浮かべており、先輩後輩問わずだれからも愛される好人物。そう、本間朋晃について書いてみたいと思う。

 

 昨年、本間は大ブレークした。ここ数年、プロレス会場での人気は抜群だったが、それに加えてテレビ出演により顔が売れて、どこへ行っても本間の周囲には人だかりができる。

 

 極端な話、移動バスが高速道のパーキングエリアで休憩をとって、選手たちがトイレや売店などに向かうと、イチバン人気で一般層に囲まれるのは本間だという。棚橋弘至も真壁刀義も真っ青の人気ぶり。日本テレビ系の朝の情報番組『スッキリ』では、「カフェ・ガサガサ」なるレギュラーコーナーも持っている。

 ガサガサとは、言うまでもなく声がガサガサだから。このあたりの経緯を本間に聞いてみた。

 

「これはもともと真壁さんの代役だったんですけど、そのチャンスをくれたのは後藤洋央紀なんですよ。やっぱり後藤に感謝しなくちゃいけないんでしょうね(笑)。一昨年の横浜アリーナで後藤の蹴りを食って真壁さんが顎を壊したでしょ? それでスイ―ツを食えないということで、なぜかボクが『スッキリ』に出演することになった。なぜボクだったのか、会社が決めたのか、テレビ局のほうから何かあったのか未だによくわからないんです。たぶん、真壁さんとはGBHのパートナーだったからなんでしょうね。いや、ホントに真壁さんを裏切らずにGBHに残っていてよかったなあって。改めて、GBHに感謝です。だけど、真壁さんはサインをするとき、ちゃんと“GBH”って入れるんですけど、ボクは“こけし”って書いてます」

 

 とにかく、一度きりの代役で出演したはずが、あのガサガサ声が聞きとれないということで、逆に「おもしろい!」とテレビサイドが判断したのだ。それ以前から、業界の大御所である長州力、天龍源一郎の“滑舌の悪さ”が話題となり、バラエティ番組に引っ張りだことなっていたが、本間も第3の男として注目を浴びるようになった。

 

 だけど、そもそも若いころの本間はハキハキしていて、滑舌もよかった。なぜ、いつごろこんな声に変わってしまったのだろうか?

 

「遡ること9年ぐらい前ですかね? キングスロードという団体がありましたよね。そこの新宿FACE大会でやられたんです。あのぅ取材されたときは、ある選手って言ってるんですけど、相手は不動力也です。元・黒毛和牛太と言ったほうがわかるかもしれないですけど(笑)。で、コーナーラリアットを食ったんですけど、ふつう前腕が入るじゃないですか。だけど、思いっきり拳が喉に入ったんです。彼、不器用でパワーがあるから最悪の結果でした(笑)。メチャクチャ痛くて試合中、『ああ、ああ』しか声が出なくなって。試合後、病院に行けばよかったんだけど、疲れて寝てしまったんです。で、朝起きたら話はできるけど、この声でした。風邪声と同じ感じだから、そのうち治るだろうと思っていたら一向に変わらないんですよ。だから一度、耳鼻科で診てもらったら、喉仏がめり込んでいて、声帯の動きが悪いと。声帯って二つ震えて音を出すらしいんですけど、その動きが悪いらしくて。医者からは、手術すれば治るけど、どういう声に戻るかわかりませんって言われたので、『まあいいか!』ってそのままです。それからずっとこの声のまま現在に至っているわけです」

 

 なるほど、犯人は黒毛和牛太こと、不動力也だった。不動といえば、本間の言う通り、パワーと瞬発力にかけては関本大介並みだ。ただし、不器用。そのラリアット風ストレートパンチをもろに喉に食らっては堪ったものではない。実際、本間の喉元付近をよくよく観察してみると、ふつうの男性なら喉仏の突起があるはずの部分が凹んでいる。

 

 本間とは直接話していても、ときどき言葉が聞きとりにくいことがある。これが電話になると、もっと凄い。冗談ではなく半分ほど聞きとれないから、そこは前後の話から想像するしかないのだ。

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