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  • 2015.07.23

GK金沢克彦コラム #57

GK金沢コラム連載第57回!! 「AJと棚橋が見せた横綱相撲」

G1開幕!! 今年も注目カードを並べた7・20北海きたえーる大会観戦記!!

 真夏の祭典『G1 CLIMAX 25』(以下、『G1』)がついに開幕した。開幕戦の舞台は、7・20札幌・北海道立総合体育センター(北海きたえーる)で、昨年の開幕戦同様に超満員(5490人)の大観衆で埋まっている。思い起こすと、昨年の同大会はテレビ解説が入っていないにも関わらず、個人的な取材目的で現地まで行っている。

 

 最大の御目当ては、10年ぶりに実現した中邑真輔vs柴田勝頼の因縁対決。大袈裟ではなく、この10年、私が待ちわびていた極上カードである。また、もうひとつの目玉としてオカダ・カズチカvsAJスタイルズのリベンジ戦も組まれていた。結果は、10年前までの戦績=1勝1敗1無効試合の柴田が中邑をPKで下し、IWGP戦2連敗中のオカダが初めてAJを破っている。

 

 波瀾といえば波瀾だろう。とにかく、私にとっての中邑vs柴田戦はライフワークに等しいドリーム決戦だから、「行ってよかった!」と心から思えた。

 

 あれから1年、私はまたしても開幕戦のテレビ解説ローテンションからはずれた(笑)。今回も開幕カードに新日本は勝負を賭けてきた。正真正銘のシングル初対決が2試合。AJスタイルズvs柴田勝頼と棚橋弘至vs飯伏幸太の2試合。ただし、今回は友人からのお誘いを早くから受けていたので、友人宅で食事をいただき、ビール、ワインを飲みながら『スカチャン』PPV中継で観戦という、なんとも贅沢極まりない観戦(取材?)とあいなった。

 

 全体的にテレビ中継を観ていて気付いたというか、気になった事柄は、会場の歓声が凄まじくそれがかなりの大音響で聞こえてくるので、実況のほうがよく聞こえない。実況アナウンサーは声を張り上げているので、しゃべりの内容はわかるのだが、解説陣の声が届いてこないのだ。ふだん、放送席にいる側として、「あれっ!?」という感覚。視聴者に届いていないのでは、解説の意味がない。無論、これが『新日本プロレスワールド』ならまた違うのかもしれないし、しっかり編集作業をした上でオンエアされる『ワールドプロレスリング』ならもっと違うのだろう。

 

 だけど、ひとつ勉強になった。観客の歓声が尋常でないときは、アナウンサーに負けないほど声を張らなければいけない。解説者として座っていながらそれが届いていないのなら、ただのプロレス好きのオッサンになってしまうということ(笑)。

 

 さて、実際の注目試合であるセミとメインの2試合。結果的に、波瀾は起こらなかった。と言うより、私的な予想ははずれ、まるでAJと棚橋の横綱相撲のように見えてしまった。それが正直な感想なのである。

 

 柴田の右腕負傷は残念としか言いようがない。本人の口から負傷個所も怪我の具合も状況も状態も語られないのだが、右腕の肘から手首付近までガッチリとサポーター&テーピングが施されているところを見ると、簡単な怪我ではなさそう。そう言えば、昨年の『G1』でもそうだった。8・3大阪での本間朋晃との公式戦で、こけしロケットをもろに食った柴田は肋骨を骨折している。ただし、その怪我を公には口にしなかった。

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