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  • 2015.05.07

GK金沢克彦コラム #46

GK金沢コラム連載第46回!! 「ゴールデンウィーク中に起きた2大異変」

諏訪魔に対する藤田和之の本音とは!?

 このゴールデンウィークで相変わらずの人気ぶり、集客ぶりを示した新日本プロレスは、4・29熊本大会(グランメッセ熊本)に超満員(2,460人)と溢れんばかりの観客を動員し、5・3『レスリングどんたく 2015』(福岡国際センター)にも超満員(5,180人)のファンを動員。ワタクシ金沢はテレビ朝日『ワールドプロレスリング』&スカチャンのテレビ解説で福岡を訪れていたが、「さすがだな!」というほかはない。なぜって、カード編成を見ればわかるとおり、ウリはメインのインターコンチネンタル選手権(中邑真輔vs後藤洋央紀)1本なのだ。もう、そろそろ結論は出ているのかもしれない。ウリとなるカードは1本でいい。あとは、新日本のオールスターがしっかりと顔を見せ、きっちりと試合を見せつければそれで観客を満足させてしまうということ。だいたい、永田裕志が第1試合に出て、両国の主役であった飯伏幸太が内藤哲也と対峙して第2試合に出場している。それ以降、テンコジ、本間、そして卓越した技術を持つジュニアのガイジン軍団が登場し、後半には真壁、石井、棚橋、矢野、桜庭、柴田、オカダ、AJスタイルズ……と、もういい、わかった! すげえよ、みんな。そう言いたくなるほど粒ぞろいの選手が登場してくる。

 

 もはや、新日本王国だ。新日本プロレスを観に行くということは、ディズニーランドやユニバーサルスタジオに遊びに行ったり、ポール・マッカト二―のコンサートに行くことと、そんなに変わらない感覚なのかもしれない。そういう価値感を与えるような完成された興行であり、ショ―のように思えてくる。

 

 では、鬼の居ぬ間にではないけれど(笑)、新日本が西に攻め入って東京を留守にしているときのプロレス界はどうだったのか? これがまた各団体ともよく集客していた。5月5日の『こどもの日』には、正午から後楽園ホールでZERO1が開催され、午後6時からWRESTLE-1(以下、W-1)が開催されたが、ともにきれいに埋まった。とくに、後楽園での苦戦が続いていた両団体がこれで2大会連続の好動員。マスコミ&関係者もその要因を喧々諤々で言い合っていた。

 

「もしかしてプロレスがきてるのかな?」

「新日本人気がようやく他団体にまで好影響を及ぼしてきたのかと」

「いや、ゴールデンウィークはみんな暇なんだよ」

「そうそう、暮れと正月、ゴールデンウィークに旅行に出ない人は暇だから、イベントは集客するんだよね」

「でも、潜在的なプロレスファンはいるってことじゃない?」

 

 こんな感じで、みんな意見をぶつけ合っていたが、もちろん、いい意味での討論なのだからありがたい話だ。同日の大日本プロレス・横浜大会もよく埋まったという情報が入ってきた。

 

 ところが、翌6日の全日本プロレス・後楽園ホール大会で肩透かしを食らった。実数発表でお馴染みの全日本サイドからの観客数は711人。約6割、これは厳しい。前回の4・25後楽園(『2015 チャンピオン・カーニバル』最終戦)が満員(1,401人)の観客で埋まり、みんなホッと胸を撫で下ろすと同時に、「全日本、いけるじゃん!」と評価も高めた直後だけに、なおさら落胆は大きいのだ。本当に残念。これで全日本もしっかり埋まってくれていたら、みんなでもっと勝手な集客分析(?)をいろいろと笑顔で語り合えたのに――そんな思いである。

 ただ、今回のコラムのテーマは集客の話ではない。この連休中に業界にとって大きな動きが2つあったこと。まず、W-1から予想外の発表ごとがあった。なんとDDT代表である高木三四郎がW-1のCEO(最高経営責任者)に就任したのだ。これは、驚きであり画期的な出来事というしかない。DDTとの業務提携などではなく、あくまで実務におけるテコ入れとして高木三四郎を招き入れたということ。WWEがリング上で会社の権力争いというストーリーを展開するのは十八番であるが、こちらは企業としてガチンコなのである。それだけ武藤敬司(社長)も本気でW-1の経営建て直しに動いたということだろう。また、高木社長もよく引き受けたなと思う。無論、W-1の経営状況、リング上、選手層、マッチメイクなど把握したうえで、「自信あり!」の判断をくだしたのだろう。
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