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  • 2015.03.26

GK金沢克彦コラム #40

GK金沢コラム連載第40回!! 「必見! 『FANTASTICA MANIA 2015』特集」

『ゴング』新装刊2号、GKが最も労力を割いたページとは……?

 昨年9月に『ゴング』復刊号を発売し、今年1月に『ゴング』新装刊1号、そして昨日25日、第2号を無事に発行することができた。こちらに具体的な数字が伝わってこないため、正確な初動はわからない。ただ、大手通販アマゾンのランキングを見ると、ある程度“人気”の度合はつかめる。現時点でスポーツ部門ランキング6位。5日前の21日夕方の時点では一時、3位まで上昇していたが、やはり『浅田舞 写真集』はかなり手強いのだ(笑)。

 

 べつにウラ話というほどのことではないのだが、第2号の編集作業において個人的にイチバン印象深いのは、あのページ。今号の主役である飯伏幸太インタビューでもないし、同じく初インタビューを行なった本間朋晃、鈴木秀樹のページでもない。後半カラ―のアタマから9ページを割いた『魅惑のルチャリブレ大特集』なのだ。

 なぜかと言うと、ムチャクチャしんどかったから。トビラページと後半4ページ(モッキ―の突撃!隣のマスクマンSPECIAL)はわりとすんなり用意できた。その一方で、前半4ページの『空中戦☆連写分析』では地獄をみた(大袈裟か!?)。空中殺法の連写分析はかつて、『週刊ゴング』の十八番だった。

 

 まあ、空中戦に限らず、試合の攻防を連写で見せるというのは、月刊、別冊時代から『ゴング』が手掛けてきた手法のひとつ。家庭用のビデオがまだ普及していない時代、プロレスは生で見るか、テレビ放送で見るか、雑誌のグラビアで見るか、この3つの手段しかなかった。ライブとテレビは一度きりの記憶として残り、唯一記録として何度も見かえす(読みかえす)ことができるのはプロレス専門誌のグラビアページだけ。

 

 そこで、技の強烈さや美しさを表現してくれる連写は、私のようなプロレス小僧には堪らない企画だった。アントニオ猪木がビル・ロビンソンに決めたバックドロップの連写。記憶では蔵前国技館の2階席からの撮影だった。いったい何度、いや何十回そのグラビアを見たことか? 小学校から高校まで、『プロレス』ではなく『ゴング』に熱中していた理由にはそういう部分も多分にあったと思う。ベースボールマガジン社から発刊されるいくつものスポーツ雑誌のなかのひとつとして発行されていた『プロレス』は大人のプロレス誌だった。一方の『ゴング』(=日本スポーツ出版社)は『ゴング』だけに懸けていた。しかも、プロレスが好きで好きでたまらない竹内宏介という人物が先陣を切って、本を作っていたのだから当然のようにそちらに惹かれるし、そこに夢を重ねてみるようになる。

 

 今回、『ゴング』らしさを考えてみたときに、そこに行きついた。「ルチャ特集をやってみよう!」は、私と大川昇カメラマンの間でけっこう早くからアイデアに上っていたし、井上崇宏くんも「いいですね! やりましょう」と賛同してくれた。そこで、具体的に大川カメラマンから連写分析という企画が出てきた。

 

 題材は1月中旬に開催された『FANTASTICA MANIA 2015』。ネタとしては少々、古くなる。だからこそ、変化をつけて古さを感じさせないために連写なのだ。大川カメラマンは自身が手掛け発行しているルチャ系の雑誌『FOTOLIBRE』の“FANTASTICA MANIA特集”でも、できるだけ連写っぽい絵は使わずに温存しておいてくれた。そこから、ラ・ソンブラ、マスカラ・ドラダ、ボラドールJr.のCMLL3大エースをはじめとした飛べる男たちの空中戦連写、さらに私のリクエストで棚橋弘至とオカダ・カズチカの連写を用意してもらった。

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